「日本は乗り越えられる」 新型コロナ拡大で外出禁止令、闘莉王氏が語るブラジルの現在
ブラジルは「みんな手探りで生きている」も…「日本なら絶対にコントロールできる」
スーパー内での感染のリスクを避けるために入場規制がある一方で、外出禁止令で罰金が科されるケースもあると闘莉王氏は明かす。それは屋外で集団を形成した場合だ。
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「外に出て、グループができていると罰金対象になる。自分の街は高齢者が昼間からバーに集まって、コミュニケーションを取るのが日常だったけれど、バーも営業停止。レストランはデリバリーのみ。屋外で5、6人のグループができていたら、警察や市役所の巡回の人がやってくる。罰金対象です。日本円で3万円程度。ブラジル人にとってはすごく大きな額です」
日本とは違い、徹底した外出禁止令を敷くサンパウロ州。人々はどのように生きていけばいいのだろうか。すでに1週間を過ごした闘莉王氏は「今は未知の世界。今まで経験していない段階で、みんなが手探り状態で生きている」と語る。
「家の中での生活になりますが、今までにない楽しみを探すようにしています。いつもなら仲間とサッカーの試合をして、そのまま外食ということが多かったけれど、外出禁止令が出てから、家族と一緒に晩御飯を家で作るようにしています。元々、料理は嫌いじゃないんで」
今年7月に開催予定だった東京五輪で解説者として日本に戻ってくるはずだったが、コロナ禍で4年に1度の祭典は延期に。闘莉王氏の帰国予定も持ち越しとなってしまった。その代わりに、公式YouTube「闘莉王TV」を開設。遠く離れた日本の人たちとのコミュニケーションツールにするつもりだ。
「新型コロナでは日本の方が先に問題になっていたけれど、ブラジルの状況が進んでしまった。地震など色々な自然災害を乗り越えてきた日本なら絶対にコントロールできるはず。日本人ほど規律のある人は世界にいない。この試練も乗り越えられると思う。ワクチンが出てくれば、すごく助かる。今はポジティブなことを考えていくしかない」
2011年の東日本大震災など様々な試練を乗り越えてきた日本。7都府県に緊急事態宣言が発令されたが、この国難を乗り切れると闘将は力強くエールを送っていた。
(THE ANSWER編集部)