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パティシエに憧れた少女がなぜやりを投げるのか 日本記録保持者・北口榛花の覚悟

北口はやり投の楽しみ方について「やりが綺麗に、しかも遠くに飛ぶ爽快感を感じてもらえればうれしい」と目を輝かせながら語った【写真:荒川祐史】
北口はやり投の楽しみ方について「やりが綺麗に、しかも遠くに飛ぶ爽快感を感じてもらえればうれしい」と目を輝かせながら語った【写真:荒川祐史】

やり投に親しみのない人へ「やりが綺麗に、しかも遠くに飛ぶ爽快感を感じて」

 幼稚園の頃はパティシエとバスケットボール選手に憧れ、小中学校では水泳とバドミントンに熱中した北口が、今では大好きだと断言できるやり投の魅力とは何なのか。東京五輪をきっかけに初めてやり投を見る人たちへのアドバイスを問われると、一層目を輝かせ、声を弾ませながら言った。

「やり投は、陸上の投擲競技の中で一番大きな放物線を描くんです。そして、その飛び方がすごく綺麗なんですよ。私は体の大きさやしなやかさを武器にしていますが、体の小さい選手はスピードを武器にしていたり。同じやりを投げているのに、投げる人によってフワーンと飛ぶ時もあれば、ズドーンって飛ぶ時もある。その違いが魅力だと思います。なじみのない方が細かい技術を理解するのは難しいと思うので、やりが綺麗に、しかも遠くに飛ぶ爽快感を感じてもらえればうれしいです」

 北海道に帰省すると、パティシエの父がマカロンやシュークリームなど食べきれないほどのスイーツを冷蔵庫に用意してくれるという。「どれもみんな美味しいんです」とうれしそうに笑う顔は等身大の20代女子。だが、スイッチが入った途端、その顔は勝負師のものへと変わる。投擲競技で日本人初の五輪メダル獲得なるか。北口榛花に注目だ。

(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)

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