[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

野球とサッカーの「低く構えろ」指導の矛盾 内川聖一と宇賀神友弥が考えた走りの価値

年明け間もない5日。都内のオフィスビルの一角で、異色のイベントが開かれた。スプリント指導のプロ組織「0.01スプリントプロジェクト」が主催したトークイベント「0.01 LAB.」だ。「0.01スプリントプロジェクト」の代表を務めるアテネ五輪1600メートルリレー4位の伊藤友広氏と元陸上選手でスプリントコーチの秋本真吾氏とともに、プロ野球のソフトバンク・内川聖一内野手とサッカーJ1浦和DF宇賀神友弥がゲストで登場した。陸上、野球、サッカー。3つの異なる競技のトップアスリートが集結し、テーマとしたのは「走り」――。それぞれの哲学をもとにした激論が繰り広げられ、画期的イベントとなった。

「0.01スプリントプロジェクト」が主催したトークイベントに内川、宇賀神も参加【写真:編集部】
「0.01スプリントプロジェクト」が主催したトークイベントに内川、宇賀神も参加【写真:編集部】

伊藤友広氏&秋本真吾氏の「0.01スプリントプロジェクト」の画期的イベントで激論

 年明け間もない5日。都内のオフィスビルの一角で、異色のイベントが開かれた。スプリント指導のプロ組織「0.01スプリントプロジェクト」が主催したトークイベント「0.01 LAB.」だ。「0.01スプリントプロジェクト」の代表を務めるアテネ五輪1600メートルリレー4位の伊藤友広氏と元陸上選手でスプリントコーチの秋本真吾氏とともに、プロ野球のソフトバンク・内川聖一内野手とサッカーJ1浦和DF宇賀神友弥がゲストで登場した。陸上、野球、サッカー。3つの異なる競技のトップアスリートが集結し、テーマとしたのは「走り」――。それぞれの哲学をもとにした激論が繰り広げられ、画期的イベントとなった。

 年間4万人のジュニア世代のかけっこ指導を手掛ける伊藤氏と野球、サッカーなどのトップアスリートを手掛ける秋本氏が代表を務めるスプリント指導集団「0.01」が主催した第1回トークイベント。現役の大学野球部員、スポーツ指導者など、高い意識を持った参加者40人が集まり、濃密な空間が展開された。第1部では、プロスプリントコーチの伊藤氏と秋本氏が「どうすれば速く走ることができるのか」について話し、「スピード=ピッチ(1秒間の歩数)×ストライド(1歩の幅)」という前提のもとに議論。質疑応答では「大腰筋の生かし方」など、専門的な質問も飛び、会場はどんどん熱気を帯びた。

 第2部では内川、宇賀神とともに2人を指導する秋本氏が登場した。実際に2人の指導当初に撮影したフォームを動画で公開し、どんな指導を施し、いかに走りが変わっていったのか、変遷を紹介。6年前から指導を受けている宇賀神は走りが前傾し、上半身が力む癖があり、当時の映像を見ると「こんな(悪い)走りは今しようと思ってもできない。自転車を乗れるようになった人に転べと言っているようなもの」と回顧。走りの効率が良くなったことでスプリント力はもちろん、90分走り切るスタミナにつながっていったという。走りの効率をプレーに生かし、日本代表に選出されるほどの選手に成長した。

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA Jleague
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集