独名将が40年前に見抜いた日本人サッカー選手の特徴 現代に通じる共通の課題とは
本来は右利きの奥寺が獲得した、左利きのトレードマーク
そして奥寺は、プロ初のシーズンとなった1977-78シーズンに国内二冠の獲得に貢献し、ブンデスリーガ1部で9年間もプレーを続けることになるのだ。
奥寺のトレードマークは、強烈な左足のシュートやスピードに乗ったドリブルからのクロスだった。だが本来は右利きの選手だった。
スピード、器用さを備え、あとは積極性を表現できれば成功する――。
バイスバイラーは、この頃から見事に日本人選手の特徴を見抜いていた。この言葉は今の日本人選手たちにも、そのまま適用できるアドバイスである。
(文中敬称略)
【了】
加部究●文 text by Kiwamu Kabe