子供の「楽しい」は鵜呑みにできない ドイツの育成現場で繰り返される試行錯誤
多くのことを示唆するドイツ指導者の声「間違った理解での伝統を続けるべきではない」
本当に「楽しい!」と思った子供はこちらが何も聞かなくても向こうから、いかにそれが楽しかったかを何度も何度も止めどなくずっと話してくる。
「子供たちにとって何が大事で、どうするのが正しいのかを知る。間違った理解での伝統を続けるべきではないのだ」
ミッテルライン州サッカー協会専任指導者マルクス・シェンクさんの言葉は、多くのことを示唆している。僕らはその意図を、正しく受け止めていきたい。
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中野吉之伴●文 text by Kichinosuke Nakano