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昌平が2年ぶり全国選手権へ 日本代表MF鎌田大地の弟が躍動「貢献できて嬉しい」

弟もすごいぞ! 第98回全国高校サッカー選手権の埼玉県大会決勝が17日に埼玉スタジアム2○○2で行われ、昌平が4-0で西武台を破って2年ぶり3度目の全国大会出場を決めた。

ダメ押し弾を挙げるなど活躍した昌平・鎌田大夢【写真:平野貴也】
ダメ押し弾を挙げるなど活躍した昌平・鎌田大夢【写真:平野貴也】

鎌田の弟・大夢がダメ押し弾など活躍、西武台を4-0で撃破

 弟もすごいぞ! 第98回全国高校サッカー選手権の埼玉県大会決勝が17日に埼玉スタジアム2○○2で行われ、昌平が4-0で西武台を破って2年ぶり3度目の全国大会出場を決めた。4点目のダメ押しゴールを決めたのは、日本代表MF鎌田大地(フランクフルト)の弟である鎌田大夢(3年)。前半から鋭いドリブルで右サイドを切り裂くなど存在感を発揮。後半10分の3点目は、鎌田のスルーパスが起点となった。本来は、中央でドリブル、パス、シュートと多くの選択肢からプレーを選んで相手の予測の逆を突くのが得意だが、現在の主戦場は右サイド。「視野の広さが、自分の持ち味。ラストパスとか、ゴールに直結するプレーが特徴だと思っている。一番やりたいのは、トップ下。今日は抜けるシーンが多かったけど、ドリブルは正直、苦手な方」と苦笑いを浮かべたが、主力アタッカーとして勝利に大きく貢献した。

 4点目のヘディングシュートは、前半の反省を生かしたゴール。「あまり、ああいうことをやるプレーヤーじゃなかったんですけど、体が勝手に動きました。気持ちで押し込んだという感じです。前半に1本、左DFの大竹琉生(3年)から良いボールが来て、ヘディングを(相手にブロックされて)決められなかったけど、琉生はクロスが上手いので、また来るだろうと思っていたので」と狙っていたことを明かした。

 少し上半身が立った状態でボールを扱うフォームは、兄の姿が重なる。鎌田も「プレーの仕方というか、ボールの持ち方が似ているというのは、よく言われます」と認めるところだ。出身地である愛媛県のFCゼブラからJFAアカデミー福島U-15へ進み、進学先は、兄と同じく高校サッカーを選んだ。自宅で各チームのプレー動画をチェックして情報収集。「高校サッカーでは珍しく、全員の技術が高いチームという印象を受けた」という昌平を選んだ。技術の高い選手ばかりのチームでもまれ、強いプレッシャーの中で生かせる技術と判断力を磨いてきた。今季も負傷に泣かされるなど活躍し続けられたわけではなかったが、冬の大舞台には間に合った。鎌田は「今年は、チームとして、関東大会、インターハイという大きな大会のときに県大会で負けてしまっているので、最後の選手権こそはと気持ちが高まって、練習からバチバチやり合って、雰囲気が良くなっていた。選手権で先発出場できるようになって、得点を決めて勝利に貢献できたのは、嬉しい」と生き生きとした表情を見せた。

 翌18日に組み合わせ抽選会が行われる全国大会でも、勝利を目指す。注目度の高い世界で実力を証明し、次の世界を切り拓く。「上手さだけではなく、一生懸命にやる献身さでもチームを引っ張って、最後はクオリティーの差で点を取って、全国優勝できたら良い。将来的に海外でプレーしたいから、なるべく早くプロの世界に飛び込みたい。兄の影響もあるけど、ずっと前から行きたいと思っている。中学生の頃に海外遠征をして、やれるという自信もあった。挑戦してみたい」と兄の背中を追う視線の先には、世界が待っている。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)

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