鵜澤飛羽が10秒19で2年生V! 圧巻の好タイム「公認じゃないかとチラッと見たら…」
全国高校総体(インターハイ)は陸上第2日は5日、沖縄・タピック県総ひやごんスタジアムで各種目が行われ、男子100メートル決勝で鵜澤飛羽(2年=築館)が追い風参考ながら10秒19(追い風2.9メートル)の好タイムで初優勝を飾った。
「バリバリ追い風参考でした」―諦めかけたインターハイで堂々の初優勝
全国高校総体(インターハイ)は陸上第2日は5日、沖縄・タピック県総ひやごんスタジアムで各種目が行われ、男子100メートル決勝で鵜澤飛羽(2年=築館)が追い風参考ながら10秒19(追い風2.9メートル)の好タイムで初優勝を飾った。
南国の風に背を押され、混戦を抜け出した。鵜澤は課題のスタートで遅れを取ったが、181センチ、62キロの全身を使った走りでぐんぐん加速。70メートル付近で先頭に立つと、そのまま押し切った。表示されたタイムは10秒19。追い風参考となったが、会場もどよめく好タイムだった。
「優勝した後に観客が『オーッ』って沸いていたので『マジか』と。公認じゃないかなと思ってチラッとタイムを見てみたら、バリバリ追い風参考でした」とおどけたが、堂々の初優勝だ。
諦めかけた夏の大舞台だった。5月に左足首の靱帯を損傷し、県総体の出場断念も視野に入れた。しかし、懸命の治療で間に合わせ、なんとか出場したインターハイ。2年生優勝となったが「桐生(祥秀)選手、宮本(大輔)選手もやっている。別に不思議じゃない」と言ってのけた。
中学時代は野球に打ち込み、肘の怪我で断念。陸上に本格挑戦した経歴の持ち主だ。「今日は参考記録なので物足りない。まずは公認で10秒1台を出したい」と意気込み、先を見据えた。
◇インターハイの陸上は4日から8日まで熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
(THE ANSWER編集部)