世界ジュニア銀の奈良岡功大 準V→準V→優勝、3度目の正直に「ずっとモヤモヤしていた」
全国高校総体のバドミントン競技は、5日に八代トヨオカ地建アリーナで最終日を行い、個人対抗男子シングルス決勝は、奈良岡功大(浪岡/青森)が2-0で野田統馬(八代東/熊本)を破り、悲願の初優勝を飾った。
男子シングルスは過去2年連続準優勝の奈良岡が悲願叶える
全国高校総体のバドミントン競技は、5日に八代トヨオカ地建アリーナで最終日を行い、個人対抗男子シングルス決勝は、奈良岡功大(浪岡/青森)が2-0で野田統馬(八代東/熊本)を破り、悲願の初優勝を飾った。奈良岡は、1年次、2年次ともに準優勝。昨年の世界ジュニア選手権で銀メダル、ユースオリンピックで銅メダルと国際大会で優秀な成績を挙げながらも取り切れずにいた高校最高峰のタイトルをラストチャンスで手にした。
奈良岡は「ずっとモヤモヤしていた。国際大会を勝っても、インターハイを取っていないし。インターハイは技術じゃなくて気持ちとか身体。頑張った者勝ち。今日は気持ちで頑張った。3回目で優勝できたので、嬉しかった。インターハイは、高校選抜大会よりきつい。相手が諦めてくれない」とタフな大会を3度目の正直で勝ち抜いた喜びを表現した。
この日は、まず男子ダブルスの準決勝に出場。武藤映樹とのペアでファイナルゲームまで戦ったが、中島巧、杉本一樹(瓊浦/長崎)に1-2で敗れた。シングルスは、地元の熊本勢と連戦。準決勝では池端元哉(熊本学園大附/熊本)にストレートで勝利した。
決勝では、大声援を受ける野田と対戦。ネット前に落とす球からクロスネットで揺さぶり、空いたスペースへ強打を打ち込むなど第1ゲームを21-18で先取。第2ゲームは、野田がネット前への球を予測して飛び込みプッシュなどで対応。奈良岡は、19-19で追いつかれたが「きつい場面で使えると思って、取っておいた。甘いヘアピンを打てば、必ずヘアピンを返して来るから狙おうと思っていた」という飛び込みプッシュで20点目。最後は、後方からの強打で21点目を奪い切った。強打が決まった瞬間、飛び上がりながらラケットを離し、しゃがみ込むように両手でガッツポーズ。コーチ席に座っていた父、奈良岡浩監督に歩み寄り、堅い握手を交わした。