新体操の名門復活 鹿児島純心女子は“妥協”しない、目指すのはノーミスの“さらに先”
かつては12連覇の経験もある名門、昨年14年ぶりに出場
個人競技で県大会2位になった道下愛梨(2年)は「姿勢が崩れれば減点にもなる。意地で成功させることも大切だけど、それでは、見ている人の気持ちは動かない。技の難度も、美しい連係もできてこそのノーミス」と、強いこだわりを持つチームになっていることを明かした。
鹿児島純心女子は、12連覇の記録を誇る名門。東京オリンピック強化本部で新体操の強化本部長を務める山崎浩子さんの母校でもある。近年は低迷していたが、昨年就任した栗山監督の下、1年生チームで14年ぶりにインターハイ全国大会に出場した(15.850点で18位)。昨年の経験と、こだわりの再認識を経て、インターハイに再挑戦する。
栗山監督は「素直で、ひたむき。純粋に頑張ることができる。選手が昨年より強くなった」と成長を認める。日高は「昨年より、人任せにする部分はなくなって来たし、チームワークは良くなっている」と積み重ねて来た自信をのぞかせ、道下は「全国大会で目標としているのは、6位以内。地元開催だから、支えて下さった方に演技で感謝を伝えたい」と言い切った。最後まで、こだわり、磨き続け、前進したチームの演技を、地元で披露するつもりだ。
◇インターハイの新体操は6日から2日間に渡り熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)