世界ジュニア準V奈良岡「相手が乗っていた」 武藤とのペアで苦戦しながら4強入り
ペアとしての練習はせずに出場「練習はしていないけど、不安はない」
奈良岡は、昨年の世界ジュニア選手権で準優勝しており、この世代では群を抜く成績を残しているシングルスのプレーヤーだ。シングルス中心で海外遠征にも出ている影響もあり、2人は国内の大会には組んで出ているが、ペアとしての練習をまったくせずに臨んでいる。しかし、奈良岡が前衛からスペースへ球を落とし、相手に拾わせた球を後衛の武藤が強打するスタイルは明確。武藤は「練習はしていないけど、不安はない。自分たちは、形がしっかりしている」と自信を示した。
翌4日はシングルスの準々決勝までの試合が行われ、最終日の5日にダブルスおよびシングルスの準決勝、決勝が行われる。奈良岡は、男子3冠を狙える立場にあったが、学校対抗戦では、決勝のダブルスで敗れて、チームも準優勝。それでも奈良岡は「ダメな負け方だったら嫌だったけど、みんな、やるべきことはやって全力を出した。気持ちの切り替えはできている」と話した。主戦場のシングルスに重きを置いていることは明白だが、ダブルスも4強入り。ペアを組む武藤は「今日は(強打を打ち続けて)疲れたけど、自分は1日空くので、気持ちを緩めず明後日に臨みたい」と最終日に照準を合わせる。最後のインターハイで2冠を目指す。
◇インターハイのバドミントンは1日から5日まで熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)