“令和の怪物”堤麗斗、4冠目へ4強入りも「今日はダメでした」 試合後は即練習
試合後にはすぐに翌日に備えたトレーニング
6日間で頂点を決める過酷な日程のインターハイ。シードの堤は2回戦からの登場で5日間で5試合を行うが、当然のように計量は毎日行われる。減量し、ライト級のリミット(60キロ以下)を作ると、その後すぐにエネルギーを摂取し、1~2キロ増やしてリングに上がる。勝利すれば、翌日の試合へ向けて減量。これを繰り返すのだ。
堤は試合後、トレーニング場へ向かい、約30分間汗を流した。翌日の試合のためだ。夜にも体重計に乗り、完璧に体重をコントロールする。
関茂監督は「負けてしまえば、好きなものを飲んだり食べたりできる。そんな誘惑がよぎってもおかしくないもの。凄いことだと思います」と舌を巻くが、当の堤自身は「負けてご飯を食べてもおいしくない。勝って美味しいものを食べたいですから」とサラリ。ただ勝つためだけに、最善の準備を整えている。
「すべてのタイトルを獲りたい」と8冠を目標に掲げる堤。半分の4冠目まであと2つ。「明日は力まないように」とセミファイナルを見据えた。
◇インターハイのボクシングは7月29日から8月3日まで熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
(THE ANSWER編集部・角野 敬介 / Keisuke Sumino)