[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

冬の王者・青森山田が早すぎる3回戦敗退 主将が悔やんだ過信「隙が結果に表れた」

全国高校総体(インターハイ)男子サッカー3回戦で番狂わせが起きた。北越(新潟)が、冬の全国選手権優勝校の青森山田(青森)をPK戦の末に撃破。5人目のキッカーMF安藤颯士(2年)が冷静に決めると、赤いユニホームが歓喜の渦を作った。

敗れてスタンドに挨拶をする青森山田高サッカー部【写真:藤井雅彦】
敗れてスタンドに挨拶をする青森山田高サッカー部【写真:藤井雅彦】

選手権王者が北越にPK戦負け「勝ち上がっていく中で過信があったのかも」

 全国高校総体(インターハイ)男子サッカー3回戦で番狂わせが起きた。北越(新潟)が、冬の全国選手権優勝校の青森山田(青森)をPK戦の末に撃破。5人目のキッカーMF安藤颯士(2年)が冷静に決めると、赤いユニホームが歓喜の渦を作った。

 一方、青森山田にとっては悪夢の日となった。1回戦で強豪・前橋育英(群馬)に2-0で勝利し、続く2回戦ではU-18プレミアリーグWESTの出場チームにも名を連ねている大津(熊本)を1-0で競り落とした。年初めに冬の選手権を制した優勝候補の歩みは順調かに見えたが、思わぬところに落とし穴が待っていた格好だ。

 試合は立ち上がりから北越の出足の鋭さばかりが際立ち、青森山田は精彩を欠いた。強豪校との連戦連勝で手応えを掴む半面、本州最北端からやってきた選手たちの肉体を追い詰めていく。接触プレーによる捻挫などにとどまらず、熱中症に近い症状に見舞われる選手もいた。前半は失点という最悪の事態こそ免れたものの、不用意なファウルで与えたPKなど、いつ失点してもおかしくない出来に終始。スコアレスで折り返せて御の字と言える内容だった。

 だが、後半に入っても流れは変わらず、後半13分に失点。直後にクーリングブレイクがあったこともあり、セットプレーから同点に追いついて持ち直したかに見えたが、その後も一進一退の攻防の末にPK戦で散った。北越の荒瀬陽介監督が「前後半を通して良いゲームができた。PKになったけど、相手と比べてウチの選手たちはいい表情をしていたし、自信がありました」と話したように、直接的に勝敗を決したPKを除いても、この日は北越のパフォーマンスが上回っていた。青森山田の主将を務めるMF武田英寿(3年)は「勝ち上がっていく中で過信があったのかもしれない。『このくらいで大丈夫だろう』という隙が結果に表れてしまった」と悔やんだ。

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA Jleague
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集