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パイロット姿の女子応援団長「やりがいしかない」 北海道→岡山へ4人で初参戦、“全国2位”を後押し

バスケットボールの全国高校総体(インターハイ)は1日、岡山市の会場で男女ともに決勝が開催された。女子は桜花学園(愛知)が日本航空北海道(北海道)に63-59で勝利を収め、4年ぶり26度目の優勝を果たした。

声を張り上げて声援を送る日本航空北海道の応援団長・阿部若菜さん【写真:山田智子】
声を張り上げて声援を送る日本航空北海道の応援団長・阿部若菜さん【写真:山田智子】

インターハイ・バスケットボール女子

 バスケットボールの全国高校総体(インターハイ)は1日、岡山市の会場で男女ともに決勝が開催された。女子は桜花学園(愛知)が日本航空北海道(北海道)に63-59で勝利を収め、4年ぶり26度目の優勝を果たした。

 決勝の観客席には、ひときわ目を惹く一団がいた。白のパイロット帽にパイロットシャツ。日本航空高校北海道の応援団だ。

 日本航空高校北海道女子バスケットボール部は、2年前のインターハイに創部1年目で初出場。ベスト16まで進み、“1年生軍団”と話題になった。女子バスケ部は3大会連続3回目の出場だが、応援団は今回のインターハイがデビュー戦。

 応援団長の阿部若菜さんによると、「日本航空高校は山梨、石川にもキャンパスがあり、系列校には応援団があります。私たち北海道キャンパスも1期生でいろいろな部を応援する応援団を結成することになり、先生が推薦してくださって6人のメンバーが集まりました」とのこと。

 メンバーのうち2名が留学中で、今回のインターハイには4人で参戦。阿部さんは「元気がいい」(梅木康貴教頭)という理由で団長に選ばれた。「団長に選ばれてすごくびっくりしたんですけど、選ばれたからにはチームを優勝に導けるように応援を頑張りたい」と頼もしい。

 応援団結成からインターハイまでは、放課後に集まって声出しをしたり、曲に合わせて動きの確認をしたりと練習を重ねてきた。1か月ほど前には青梅キャンパスへ3泊4日で応援の研修に行き、甲子園などで応援した経験のある石川校の「統制隊」の先輩から応援のスキルや航空学園応援団の伝統を伝授された。

「やりがいしかない。応援していてよかったなと思う試合をたくさん見せていただいています」

 阿部さんの言葉のとおり、“1年生軍団”が最上級生となった今年、日本航空高校北海道は、2回戦で系列校の日本航空(山梨)に62-52で勝利すると、3回戦は鵬学園(石川)に86-60で快勝。さらに準々決勝では、3年連続夏冬連覇中の京都精華学園に残り1分で逆転し、見事なアップセットを演じた。22得点10リバウンドとダブルダブルを達成したエースの庵原有紗は「応援団がわざわざ岡山まで応援に来てくれて心強い」と語る。

 勢いに乗る日本航空高校北海道は、準決勝で前回準優勝の岐阜女子と対戦。庵原とファトゥマタカマラのツインタワーを中心に多彩な攻撃を見せて68-60で競り勝ち、初の決勝へ駒を進めた。

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山田 智子

愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

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