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【剣道】無敵の“女子高生剣士”が大輪の花 妹尾舞香が「本物の姉妹のような絆」で2冠

全国高校総体(インターハイ)の剣道競技は12日、三重県営サンアリーナで男女の団体決勝トーナメントと個人戦の準々決勝から決勝が行われた。女子個人戦では中村学園女子 (福岡)の妹尾舞香(3年)が2年連続で頂点に立った。女子団体でも、中村学園女子は代表戦の末に守谷(茨城)を退けて3年連続で優勝旗を持ち帰った。妹尾は2年連続で2冠を達成した。

中村学園女子高校の妹尾舞香【写真:山田智子】
中村学園女子高校の妹尾舞香【写真:山田智子】

「努力の上に花が咲く」の校訓、日本代表の中村学園女子・妹尾が2年連続インハイ2冠

 団体3連覇、個人2連覇。スーパー女子高生剣士が、努力の上に大輪の花を咲かせた。

 全国高校総体(インターハイ)の剣道競技は12日、三重県営サンアリーナで男女の団体決勝トーナメントと個人戦の準々決勝から決勝が行われた。女子個人戦では中村学園女子(福岡)の妹尾舞香(3年)が2年連続で頂点に立った。女子団体でも、中村学園女子は代表戦の末に守谷(茨城)を退けて3年連続で優勝旗を持ち帰った。妹尾は2年連続で2冠を達成した。

「このチームで戦えるのはこの試合が最後。一戦一戦を全力で戦って、どこで負けても悔いが残らないように全身全霊で自分の剣道を出し切ろう」。キャプテンの妹尾はそうチームメートに声をかけ、この大会に挑んだ。

 個人、団体と交互に試合が行われた最終日、個人戦でも勝ち残っていた妹尾にとってはハードな日程となったが、「団体戦がメイン。団体で優勝したくてやってきたので、団体戦に集中して臨んだ。個人戦が団体戦の前にあったので、いい形で団体戦に臨めるように頑張りました」。個人戦は3戦全て一本勝ち。松山北(愛媛)の渡辺茜(3年)との決勝は延長までもつれたものの、最後は妹尾が得意の面を決めて、団体戦にいい流れを呼び込んだ。

 昨年のインターハイ、今春の選抜大会、魁星旗大会、夏の玉竜旗大会に続き、同じ顔合わせとなった守谷との頂上決戦。先鋒、次鋒と守谷に連取されて大手をかけられるが、中堅の笠日向子(1年)が守谷の野川真(3年)から面を奪って1-2とすると、副将の諸岡温子(3年)が激しい打ち合いの末に引き分けに持ち込む。

「仲間が自分までたすきを回してくれたので、最後は絶対に自分が勝って終わらせようと臨みました」(妹尾)

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山田 智子

愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

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