【陸上】ライバルで投てきアベックV 市岐阜商の高校スター2人を強くする“いい悔しさ”
2人をさらに大きく成長させる“いい悔しさ”
「優勝はうれしいですけど、60メートルを目標としていたので悔しい気持ちもあります。満足せず上を目指したい。稲福は笑ってましたけど、ワンツーを取りたかったので、内心少し残念でした」(山下)
ライバルには笑顔で接しながら、陰で悔し涙を流した3日後。男子砲丸投げでは、今度は稲福が輝く。予選から格の違いを見せつけ、17メートル53を記録。決勝の2投目で自己ベストとなる18メートル14をマークしたが、高校記録には7センチ、日本人初の20メートルという目標には届かなかった。
お互いに初優勝を飾りながら、目標としていた記録を出せずに悔しさも残った大会。その“いい悔しさ”が、2人をさらに大きく成長させるはずだ。
(山田 智子 / Tomoko Yamada)