【バスケ】激戦区・東海から名乗り 四日市商が第2シード破り8強「まだまだ上を目指す」
177センチの長身エースが相手のキーマン封じる
「相手の11番がU-17に選ばれている選手と聞いていた。ここのチームでは自分が一番の長身(177cm)なので、インサイドで粘って、自分がリバウンドのボールを取ることで、他の選手が楽にシュートを打てたり、相手の選手も嫌がるかなと思って一生懸命やりました」と話す堀江の献身的なプレーが大阪薫英の森岡をわずか8得点に抑え、残り1分5秒で森岡をファウルアウトに追い込む。
同点で迎えた残り27秒には、「こういう時こそ自分がいかなればとけない」と井谷が渾身のドライブが決めて、四日市商業が60-58と2点リードする。さらにファウルで得たフリースローを確実に沈め、63-58で大阪薫英を破り、べスト8進出を決めた。
試合が終わった瞬間には田中万衣羽(2年)がうれし涙を流すなど、ひとつの山場を越えた四日市商業だが、ここで終わるつもりはない。「僕らは公立高校で(身長が)大きい子がいるのは稀にしかない。そういう意味では、今年のチームは一人大きい子(堀江)がいるので、チャンスがあればまだまだ上を目指したい」と横山俊幸コーチは言う。
揃って取材エリアに現れたキャプテンの井谷と22得点をマークしたエース・堀江も「目標はベスト4」と口を揃える。東海地区の強豪と切磋琢磨し、培ってきた「粘り強さ」で、三重県、そして“泗商(ししょう)”の名を全国に轟かせる。
(山田 智子 / Tomoko Yamada)