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【ハンドボール】「17人の奇跡」麻生が感動の全国1勝 試合前から監督ウルウル「みんな泣きそうに…」

全国高校総体(インターハイ)の女子ハンドボールが27日に三重県で開幕。新チームで県大会初戦敗退からスタートしながら、全国制覇の経験もある絶対女王・水海道二を破り、20年ぶりにインターハイ出場を果たした部員17人の麻生(茨城)は、1回戦で彦根翔西(滋賀)を持ち前のスピードで圧倒し、24-16で勝利を飾った。

20年ぶりにインターハイ出場を果たした部員17人の麻生(茨城)は1回戦で見事勝利【写真:編集部】
20年ぶりにインターハイ出場を果たした部員17人の麻生(茨城)は1回戦で見事勝利【写真:編集部】

インターハイ女子ハンドボール1回戦、彦根翔西を圧倒「全力でプレーできた」

 全国高校総体(インターハイ)の女子ハンドボールが27日に三重県で開幕。新チームで県大会初戦敗退からスタートしながら、全国制覇の経験もある絶対女王・水海道二を破り、20年ぶりにインターハイ出場を果たした部員17人の麻生(茨城)は、1回戦で彦根翔西(滋賀)を持ち前のスピードで圧倒し、24-16で勝利を飾った。

【写真】17人の“ハンド女子”がインターハイで起こした“小さな夏の奇跡” 麻生高校ハンドボール部写真ギャラリー

「試合前の集合で、(小沼嘉樹)先生の目がウルウルしていて、それを見てみんな泣きそうになっちゃって。並んでいる時もウルウルしていた」と主将・高野稀汐(3年)が語った通り、麻生の積極的なプレーからは全国の舞台に立てる喜びが溢れていた。

 試合開始直後からスピードとパワーで上回り、彦根翔西を手玉にとると、2分半に速攻から浅野友梨が先制。その後も、高須琴羽のカットインや、2年生エースの浜田桃花の連続ゴールなどで得点を積み重ねていく。さらに「男子選手との3対3の連続速攻の練習」(大川莉奈)で磨いてきた武器の速攻も冴え、一気に点差を広げる。

 守っては、「緊張はしていたが、それを跳ね退けるくらい全力でプレーできた」という1年生GKの千葉楓が7メートルスローを阻止するなど、好セーブを連発。16-8のダブルスコアで試合を折り返した。

 浜田の豪快なジャンプシュートで幕が開けた後半も、麻生がゲームを支配。フローターだけでなく、サイドの根本美優、ポストの浅野など、どのポジションからもまんべんなく得点して点差を保つ。

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山田 智子

愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

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