偏差値71、東大志望の山岳男子に聞く「なぜ君は山を登るのか」 山の甲子園に挑む夏
最後に聞いた「なぜ、君は山を登るのか」、青春を捧げた4人の答えとは?
最後に、青春を山に捧げる4人に聞いてみた。「なぜ、君は山を登るのか」――。
内山「そこにしかない何かがあるのかな、山には。確かに辛いんですけど、山頂に立ったら元気をもらえるし。一歩一歩、励まし合って登った先に山頂がある。自分で登ったと実感して見ることで、達成感も違う。それはテレビ画面とか、写真を通して見るのでは得られない。山のそういうところに魅せられて登っているんじゃないですかね」
狩野「生きる力がつけられるから、ですかね。いろんなことが学べます。体力がつくし、疲れた時にはリフレッシュにもなる。炊事もするし、何かあった時に困らないような力がつけられると思います」
佐藤「山岳部に入ってみて、いろんな山に行って違う景色、違い地形に出会いました。他のスポーツはいつも同じフィールドで戦うもの。でも、登山には不安定さがある。常に新しいことに挑戦できること、じゃないですかね」
リーダーの三田は「その答えを探すために登るのかもしれないですね……半分冗談ですけど」と笑った後で、こう言った。
「山頂から見える景色が一番です、やっぱり。登ったらどんな景色が待っているのか。去年のインターハイで登った蔵王山は水がエメラルドグリーンに見えて綺麗で、頂上から雲が晴れて見えた景色は忘れられないですね」
どれも飾らない言葉ばかり。しかし、高校生の青春の言葉にこそ、登山の本質がある。
◇インターハイの登山は8月3日に開幕し、1校4人でパーティーを結成し、3泊4日にわたって熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)