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スポーツ名門校・東福岡の3年生 冨永湧平が男子400mV、普段から「ライバル意識がある」

陸上の全国高校総体(インターハイ)第1日は3日、徳島の大塚スポーツパーク・ポカリスエットスタジアムで行われ、男子400メートル決勝では東福岡(福岡)の冨永湧平(3年)が47秒01で優勝。大塚(大阪)の林申雅(3年)が47秒23で2位、東農大二(群馬)の原田真聡(3年)が47秒97で3位だった。

男子400メートルで優勝した東福岡・冨永湧平【写真:荒川祐史】
男子400メートルで優勝した東福岡・冨永湧平【写真:荒川祐史】

インターハイ陸上男子400m決勝

 陸上の全国高校総体(インターハイ)第1日は3日、徳島の大塚スポーツパーク・ポカリスエットスタジアムで行われ、男子400メートル決勝では東福岡(福岡)の冨永湧平(3年)が47秒01で優勝。大塚(大阪)の林申雅(3年)が47秒23で2位、東農大二(群馬)の原田真聡(3年)が47秒97で3位だった。

 スポーツ名門校で知られる東福岡の3年生が400メートル王者になった。最終コーナーから直線に入り、上位は大接戦。冨永は「ヤバイ」と一瞬思ったというが「競り合いには僕は自信がある」と己を信じた。2位とは0秒22差、4位まで1秒差という激戦を制し、先頭でゴールに飛び込んだ。

「周りに惑わされず、硬くならず、自分の走りができた」

 猛暑のレースとなったが、東福岡では夏のレースを意識した練習「ビルドアップ」で強化。150~200メートルで1本ずつタイムを1秒上げ、4本走るというもの。「きついけど、練習から本番のような意識でできるし、タイムが近い人同士で一緒に組むので普段からライバル意識もある」と冨永は明かした。

 小学校時代はサッカーに明け暮れ、陸上を始めたのは中学入学後。当時は100メートルも1500メートルも得意で、監督のススメでいろんな距離を試していくうちに「400メートルがタイムが速かった」という理由で、中2から400メートルを専門にした。

 7月のオレゴン世界陸上では男子4×400メートルリレーが4位入賞。刺激を受けた冨永も「いずれは世界を狙いたい」と夢見るが、それよりも「まずは目の前のこと、目の前の壁を越えていきたい」と謙虚さを忘れない。「日本一はうれしいけど、タイムも自己ベストじゃない。これに満足せずに」と誓った。

(THE ANSWER編集部)

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