守備の福岡第一か、攻撃の開志国際か インハイ男子バスケ決勝、両者警戒する展開は?
全国高校総体(インターハイ)バスケットボールは31日に高松市立体育館で準決勝を行い、男子は福岡第一(福岡)と開志国際(新潟)が決勝進出を決めた。決勝戦では、福岡第一が伝統的に得意としているハードなディフェンスに対し、開志国際の攻撃力がどこまで通じるかが一つのポイントになりそうだ。
全国高校総体バスケットボール男子、福岡第一と開志国際が決勝進出
全国高校総体(インターハイ)バスケットボールは31日に高松市立体育館で準決勝を行い、男子は福岡第一(福岡)と開志国際(新潟)が決勝進出を決めた。決勝戦では、福岡第一が伝統的に得意としているハードなディフェンスに対し、開志国際の攻撃力がどこまで通じるかが一つのポイントになりそうだ。
福岡第一は、準決勝で藤枝明誠(静岡)に84-78で勝利。終始リードを保ってゲームを進めた。序盤に好調だったシューターの小田健太(3年)が6本の3ポイントシュートを決めて19得点。ノールックパスなどフェイントを駆使してゲームメークをしたポイントガードの轟瑠維(3年)も20得点を挙げてチームをけん引した。しかし、相手の外角シューターを捕まえきれない展開が長く続いたため、井手口孝ヘッドコーチは「最低のゲーム。相手は(シューターの)2人で30点くらい取ってきている。そこをできたら1桁くらいに抑えたかったのだけど、ルーズになり過ぎた。ゲームプランとしてはダメでした。15点くらい(プランより)失点が多い」と、勝っても渋い表情だった。
第2ピリオドの開始にはスターター5人全員を交代。守備でテンポを上げたが、相手のリズムを完全に破壊するには至らず。井手口ヘッドコーチは「決勝は点数を取り合うと勝てないと思う。ディフェンスを修正したい」と課題を明確にした。
福岡第一は、大会中もマスクを付けたままプレーしているが、試合による感染で翌日の試合を辞退する可能性がなくなる決勝戦では、外す見込みだ。井手口ヘッドコーチは「(漫画『巨人の星』に登場する)大リーグボール養成ギプスみたいに、明日はマスクを外して2倍くらい動けるかもしれない」と冗談を飛ばしたが、相手を圧倒するプレスディフェンスが機能するか、注目される。