FC東京内定のエース、昌平MF荒井が背負う重責 8強導く2発も「違いを見せないと…」
試合後は満足には程遠い言葉に終始
攻撃の核としての働きができていないわけではない。しかし、最大級の活躍を意識し続けているため「あそこで点を取れないとダメ。自分が結果を残さないといけないし、自分がチームを勝たせないといけない。もっとチームを助けられるような仕事をしたい。違いを見せないといけないので、結果にこだわってやっていきたい」と満足には程遠い言葉に終始した。
大会前は別メニュー調整をしていたというほど、コンディションも一度落ちた状態から復調させようとしている段階で、まだ本調子とは言えない。動きの重さは、今もまだ感じているという。夏場の連戦で体力的にも厳しく、心理面の負担も大きいが、さらに先へ進もうという気持ちに衰えはない。
中1日と短い休養を挟んで、28日に迎える準々決勝では、昨季の全国高校サッカー選手権で準優勝の大津(熊本)と対戦する。3試合で12得点という攻撃陣が持ち味を出せるかどうかが、勝利のカギとなる。荒井は「一戦一戦、しっかり集中して臨みたいです。日本一を狙えるチームだと思っている。もっと点を取って、今年こそは日本一を取りたいです」と悲願の初優勝を見据え、一戦必勝の姿勢で臨む覚悟を示した。連続ゴールで夢に近づけるか。プレッシャーと向き合いながら、エースは歩を進めようとしている。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)