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“太鼓23個”のド迫力応援で圧倒も…PK戦で涙 無念の立正大淞南が誓う冬のリベンジ

全国高校総体(インターハイ)のサッカー男子は24日に徳島県で開幕し、立正大淞南(島根)はPK戦の末に聖和学園(宮城)に敗れて初戦敗退。ド迫力の応援に背中を押されて勝利目前に迫ったが、チームの課題が浮き彫りになる痛恨の失点で追いつかれ、PK戦で涙を呑んだ。

太鼓23個を持ち込んだ立正大淞南の応援団、初戦敗退も強烈な存在感を放った【写真:平野貴也】
太鼓23個を持ち込んだ立正大淞南の応援団、初戦敗退も強烈な存在感を放った【写真:平野貴也】

全国高校総体サッカー男子、立正大淞南が聖和学園に敗れて初戦敗退

 全国高校総体(インターハイ)のサッカー男子は24日に徳島県で開幕し、立正大淞南(島根)はPK戦の末に聖和学園(宮城)に敗れて初戦敗退。ド迫力の応援に背中を押されて勝利目前に迫ったが、チームの課題が浮き彫りになる痛恨の失点で追いつかれ、PK戦で涙を呑んだ。

 スピード感のあるサイドアタックも目を引いたが、会場で強烈な存在感を放っていたのは応援団だった。今大会は有観客開催となったが、まだ声援は禁止されている。そこで「声」がダメなら「音」でいこうと考えたのは、立正大淞南の南健司監督だ。全国大会で上位入賞する同校のマーチングバンド部が使用しなくなっていた太鼓を借りて、大太鼓、小太鼓を計23個用意。県大会の決勝戦でも30個近い太鼓を持ち込んでおり、今回は徳島まで運び込むのに苦労したと指揮官は苦笑いだったが、スタンドから大音量を響かせた。

 背中を押されたチームは、試合の立ち上がりに先制を許す苦しい展開のなか、激しい守備からリズムを立て直して応戦。4分後にクロスボールからオウンゴールを誘って同点に追いつくと、前半25分にはエースFW香西銀二郎(3年)がPKを獲得し、自ら決めて2-1と逆転に成功した。

 後半は相手選手が退場となり、数的有利の展開。リードをキープして2回戦進出がイメージできる流れだった。ところが、前半は効いていた守備が徐々に緩むと、聖和学園のドリブルに対して後手を踏むようになる。ピッチに立つ選手は1人多いはずだが、狭いエリアに人数を集めてくる相手に主導権を握られるようになり、後半終了の5分前、相手に連係で崩され、最後はクロスボールをヘディングで叩き込まれて2-2の同点にされた。

 南監督は「攻撃陣の守備力がなさ過ぎる。分かっていて、言ってもいたけど。相手の最終ラインの選手がボールを持ちながら指示を出していた。(プレッシングに行けていれば)そんな余裕を与えるなんて、あり得ない。もっと鍛えないといけない。ダメなところが露骨に出てしまった」と厳しく課題を指摘した。前半は相手の攻撃を組み立ての段階で破壊できていたが、プレッシングが緩くなると中盤で前を向かれ、防ぐべきコースを多く作られて飛び込めなくなり、狭いエリアに集結する聖和学園のコンビネーションで何度も崩された。全国大会の初戦は、状況によって気持ちが大きく左右されがちだ。夏場の暑さで足が止まったのか、リードを生かしたいという心理が強く働いたのか。引いて守ろうとする場面も出てきてプランが崩れた。

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