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人の心を動かす女子バレー 元代表監督の眞鍋氏が考える「魅力」と「パワーの源」

夢が叶わなかった仲間のために…強固な一枚岩となり28年ぶりの銅メダルを獲得

 チームへの帯同が決まった石田は、選手としてコートに立てなくとも、みんなと一緒に最後まで頑張ろうと仲間のサポートにあたっていた。しかし、彼女はロンドン五輪開幕日に母親が危篤という知らせを受け、緊急帰国することになる。決戦の地で直面した“13番目の選手”の離脱。ともすれば、チームに動揺が走りかねないショッキングな出来事だが、五輪で一緒に戦う夢が叶わなかった石田のためにという想いがチームの結束力を高め、12人のメンバーとスタッフをより強固な一枚岩にしたという。

「その時に石田が着けていた背番号が13番でした。だから、我々はベンチの端にユニホームを置いて、選手、スタッフ全員がその13番に触れてからコートに入りました。そしてオリンピック最終日、迫田は自分のユニホームの下に親友である石田の13番を着て試合をしたんです。今のユニホームはタイトなので、2枚着たら動きづらくて普通だったらアタックなんて打てませんよ」

 迫田さおり(当時・東レ/17年5月に現役引退を表明)は、石田とは同級生で親友という間柄だ。眞鍋氏は勝てば銅メダル、負ければ4位という3位決定戦の韓国戦に迫田の先発起用を決断した。迫田は両チーム最多の23得点(スパイク決定率50%)と爆発。最後は相手に崩されながらも佐野優子(当時イトゥサチ)、竹下佳江(当時JT)がつないだボールを渾身のスパイクで韓国のブロックを弾き飛ばし、宿命のライバルを3-0で破って1984年のロサンゼルス大会以来となる銅メダルを獲得した。

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