元バレー女子代表監督の眞鍋氏が熱血指導 「ボールは魂」の言葉に秘められた思い
思いやりを力説「バレーは助け合いのスポーツ。愛情を込めてプレーしてほしい」
講演後にはスーツ姿から練習着に着替え、男女バレー部を対象に特別授業を行った。基礎のオーバーハンドパスやレシーブ、スパイクのほか、試合の勝負所を想定した“シミュレーション形式”のサーブ練習も実施。「バレーボールで一番大事なのはサーブと言っても過言ではない。メンタルが鍵になるから、プレッシャーをかけて練習するんだ」とその意図を説明した。
時折、トレーニング中に部員たちを集めて熱心に語りかけた眞鍋氏。終盤には自らトスを上げたり、スパイクを打ち込んで部員たちのプレーに自然と激しさが増していき、その姿に「OK」「上手い上手い」「いいぞ、よーし!!」との声も飛ぶようになった。
練習を終えると、眞鍋氏は食事や睡眠について触れ、「自分で考えること。自立して自らでやろうと思わなければ、バレーボールは上手くならない」と自己管理の重要性を力説。そして、「バレーは助け合いのスポーツ。次の人のことを思ってやれば、チームは結束する。ボールは魂だから、愛情を込めてプレーしてください」とエールを送った。
「男子も女子も、今日教えてもらったことを生かして日々頑張っていきます」と誓った部員たち。彼らにとって、この日の約1時間半の指導はかけがえのないものとなったに違いない。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer