「イッペイ」の壁を越え、東京五輪で金を― 埼玉栄・宮本一平が200平で3連覇
200平は世界記録保持者・渡辺一平が存在…一平が一平越えへ「6秒台、それよりもっと」
「スタート台に立つ時に『やってやろう』という気持ちになれないと自己ベストが出なかった」。それでも、コーチから「このレースでタイムを出す、くらいのつもりじゃないとダメ」などと叱咤と助言を受けながら、心の強化も図ってきた。
刺激になったこともある。ジャパンオープンで100メートル平泳ぎ世界記録保持者のアダム・ピーティ(英国)の泳ぎを間近で見た。「すごく勉強にもなった」と振り返り、世界トップレベルを感じたことで「自分もまだまだ自分もできるんじゃないか」と前向きになった。
夢の東京五輪へ。同じ200メートルでは2分6秒67の世界記録保持者・渡辺一平(早大)という高い壁が存在する。同じ「イッペイ」の名前を持つ宮本は「6秒台、それよりももっといかないといけない。残り3年、なんとか頑張って金メダルを狙いたい」と宣言した。
◇インハイ競泳、熱戦中 水泳の競泳は17日に開幕し、4日に渡って熱戦が繰り広げられる。男女計32レースで行われ、総合優勝も争う。最終日は20日。なお、今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。全30競技の全試合をライブ配信し、インターネット上で観戦、応援が可能となった。また、映像はYoutube公式チャンネルで試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer