強すぎた“誤算” 藤枝順心、連覇ならず 女王が陥った「パニック」の70分間
対照的だった勝ち上がり…準決は5-0で圧勝「向こうは苦しんできた分、慣れている」
藤枝順心は1回戦で室蘭大谷(北海道)に3-0、準々決勝で明成(宮城)に4-0で快勝。準決勝も含め、無失点のまま勝ち進んできた。
「1、2試合目は力の差があった印象だし、主導権を握ったサッカーができた。昨日(星槎国際高湘南戦)が一番心配していたけど、相手の得意な攻撃を逆に守備に回して、点を取ることができた。そういう展開で来た中で、今日はパニックになっていたんじゃないかと思う」
指揮官が話した言葉によれば、快勝続きはすなわち、接戦を演じてこなかったことを意味する。対照的に日ノ本学園は準決勝で終了間際に追いつかれながら、PK戦で決勝進出していた。
「向こうは苦しんできた分、こういう展開には慣れている。うちはラクな試合をしてきた分、急にレベルが上がって逆に難しくなってしまった」
決勝にして、今大会初めて味わう膠着状態。70分間で打開することができず、その結果が「0-1」というスコアになって表れてしまった。