強すぎた“誤算” 藤枝順心、連覇ならず 女王が陥った「パニック」の70分間
全国高校総体(インターハイ)は4日、女子サッカー決勝で前回女王・藤枝順心(静岡)が日ノ本学園(兵庫)に0-1で敗れ、大会連覇を逃した。
快進撃の前回女王が決勝で沈黙…指揮官「ラクな試合をしてきた分、難しくなった」
全国高校総体(インターハイ)は4日、女子サッカー決勝で前回女王・藤枝順心(静岡)が日ノ本学園(兵庫)に0-1で敗れ、大会連覇を逃した。
前回女王が、かつての女王に屈した。
0-0で迎えた後半18分。右サイドから上がったクロスに日ノ本学園の渋川鈴菜(2年)に頭で決められ、先制ゴールを奪われた。以降、懸命に反攻に出たが、ゴールネットを揺らすことはできず。そのまま敗れた。
多々良和之監督は「去年、優勝している分、悔しい。ただ、向こうもよく研究してきたし、お互いの良さを消す展開。それを相手が上回った。これまで相手にかけてきたプレッシャーを、かけられてしまった」とサバサバと敗戦を受け止めた。
準決勝では星槎国際高湘南を相手に5得点で大勝。大会連覇に向け、視界良好と思われたが、強力な攻撃陣が沈黙し、完封負けという予期せぬ展開となった。
その裏には、順風満帆であるがゆえの“誤算”があったという。