日大藤沢、「掛け算」で成長した夏 “敗戦”を“財産”に変えるリスタート
屈辱を成長に変えてきた歴史「負けから学んできたチーム。今日の負けから成長を」
「この大会で6試合戦えたことで、掛け算で成長してこられた。そして、最後に流経と対戦して、たくさん学ぶ決勝になった」
1回戦から苦しみながら勝ち上がり、最大の見せ場は準決勝だった。0-1で迎えた後半ロスタイムのラストワンプレーから追いつき、PKの末に前回覇者・市立船橋を撃破。一戦ごとにたくましさを増していた。
屈辱を成長に変えてきた歴史がある。
15年の全国選手権。破竹の快進撃で4強に駒を進めたが、準決勝は思わぬ展開となった。「星陵さんと試合をしたけど、選手が緊張で足が動かなかった」。試合は0-3で完敗した。
「あの時はもう頭が真っ白だったけど、その経験が財産になっている。負けから学んできたチーム。だからこそ、今日の負けからまた学んで成長したい」
ここがまだゴールではない。雪辱の舞台はまだ冬に残されている。みちのくの地に鮮烈なインパクトを残した日大藤沢イレブンは“敗戦”を“財産”に変えるため、リスタートする。
◇サッカー、いよいよ決勝 インターハイのサッカーは7月29日に幕を開け、7日間にわたって熱戦が繰り広げられる。男女ともに決勝は4日。なお、今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。全30競技の全試合をライブ配信し、インターネット上で観戦、応援が可能となった。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer