名将の「采配ミス」を救った右足 流経大柏、“当落線の男”が涙の日本一弾
“当落線の男”から“スーパーサブ”に成長「途中出場だと決める確率高いので」
「みんな、優勝したいという思いが空回りしていたのかもしれない。でも、自分は途中出場すると、ゴール決める確率が高いので」
そう言って、熊澤は胸を張った。今大会は準々決勝の長崎総科大附戦でも途中出場でゴールを決めており、“当落線の男”だった背番号14は“スーパーサブ”として、日本一の原動力となってみせた。
「いい形でゴールを決めることができた。次の試合は何もできなくて反省点が出た分、決勝ではいいモノを出そうと思っていた。決められて良かったです」
チームにとって、インターハイは実に9年ぶり2度目の優勝。昨年は決勝で市立船橋に敗れた雪辱を果たし、欲しかった夏の王者の称号を手にした。
最大目標は選手権のタイトル。この日本一を通過点として、熊澤もさらなる「結果」を求め、進化を目指していく。
◇サッカー、いよいよ決勝 インターハイのサッカーは7月29日に幕を開け、7日間にわたって熱戦が繰り広げられる。男女ともに決勝は4日。なお、今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。全30競技の全試合をライブ配信し、インターネット上で観戦、応援が可能となった。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer