死闘制した日体大柏が33年ぶりの全国出場 2強撃破に指揮官「想定以上の力出た」
死線をくぐり抜け、ついに全国最激戦区を勝ち抜いた。南部九州総体2019(インターハイ)の男子サッカー千葉県大会は、19日に決勝戦を行い、日体大柏が延長戦の末に4-3で流経大柏を破り、柏日体の名称(2016年度より現校名)を用いていた1986年以来、33年ぶり2度目の全国大会出場を決めた。
高校総体男子サッカー千葉予選決勝
死線をくぐり抜け、ついに全国最激戦区を勝ち抜いた。南部九州総体2019(インターハイ)の男子サッカー千葉県大会は、19日に決勝戦を行い、日体大柏が延長戦の末に4-3で流経大柏を破り、柏日体の名称(2016年度より現校名)を用いていた1986年以来、33年ぶり2度目の全国大会出場を決めた。
日体大柏は、後半終了間際にFW長崎陸(3年)がPKを決めて3-3の同点に追いつき、敗戦寸前から試合をひっくり返した。延長戦の終了間際、ロングスローの空中戦に競り勝った長崎がゴール前にボールを落とし、MF関戸秀斗(2年)が2度シュート。2本目のシュートが枠を外れようとしたところを長崎が豪快に左足でゴールへたたき込むと、試合は再開する間もなくタイムアップ。劇的な結末となった。
後半23分の途中出場で2得点を挙げ、試合終了後に嬉し涙を流す応援団にもみくちゃにされながら祝福を受けた長崎は「絶対に点を取ってやろうと思っていた。一番感謝しているのは、応援団。試合に出られずに悔しい気持ちの選手も1回戦から全力で応援してくれたし、サッカー部じゃない人も応援に来てくれた。恩返しをしたいと思っていたので、一番に応援席に行った」と笑顔を見せた。
相手の流経大柏は、全国高校選手権で2年連続準優勝の強豪だ。日体大柏は、守備に人数を多く割く布陣を採用したが、前半10分にGKのクリアボールが目の前の相手に当たってしまうミスから失点。さらに2分後、センタリングからヘディングシュートを決められ、ロースコアに持ち込むプランが早々に崩れた。しかし、10分後に快足FW耕野祥護(3年)が高速ドリブルでカウンターを仕掛け、ラストパスからFW佐藤大斗(3年)が1点を返すと、息を吹き返した。