“怪物1年生”が高校で味わった初の挫折「0点の試合も…」 白谷柱誠ジャックを成長させた経験【ウインターカップ】
バスケットボールの第78回全国高校選手権「SoftBank ウインターカップ2025」は29日、東京体育館で男子決勝が行われ、福岡大大濠(福岡)が東山(京都)に97-71で勝利。5度目の優勝となり、史上7校目となる連覇を達成した。1年生ながら名門の先発を担った白谷柱誠ジャックが14得点15リバウンドのダブルダブルを記録。中学時代から注目を集めた逸材は、初めての挫折を力に変えた。

SoftBank ウインターカップ2025男子決勝
バスケットボールの第78回全国高校選手権「SoftBank ウインターカップ2025」は29日、東京体育館で男子決勝が行われ、福岡大大濠(福岡)が東山(京都)に97-71で勝利。5度目の優勝となり、史上7校目となる連覇を達成した。1年生ながら名門の先発を担った白谷柱誠ジャックが14得点15リバウンドのダブルダブルを記録。中学時代から注目を集めた逸材は、初めての挫折を力に変えた。
大型ルーキーらしさを存分に発揮した。決勝は序盤から留学生センターにも負けない力強さでリバウンドを量産。内からも外からも得点を重ねれば、後半には豪快なブロックを決め、雄叫びを上げた。14得点15リバウンドのダブルダブルで優勝に貢献。コートインタビューでは「どの世代でもナンバーワンと言われるような、誰にも止められない選手になりたい」と力強く宣言した。
累計105得点、70リバウンドはともに今大会2位。3点シュート成功数も14本で3位、ブロック数では10本で堂々トップに立った。大会ベスト5にも選出。四日市メリノール学院中(三重)3年時の「京王Jr.ウインターカップ2024-25」3位決定戦で50得点22リバウンドという驚異的なスタッツを叩き出し、今年6月には日本代表合宿に最年少16歳で選ばれた“スーパー1年生”が噂にたがわぬ活躍を見せた。
だが、高校1年目は順風満帆ではなかった。「日清(U18日清食品トップリーグ2025)もインターハイも、1桁や0点で終わる試合が続いた。自分がどうしたらいいか、なかなか掴めず、コンディション不良もあって、自分がやるべきことを一瞬見失う時期もあった」。初めての挫折。自信を失った時に支えてくれたのは3年生だった。
「自信を持てない時はシュートを狙っていなかった。そんな時に『ボールを持ったら思い切りやっていい』と言ってくれた。自分がどれだけミスをしてもパスをくれた」。優勝後の会見でも真っ先に「3年生には本当に感謝しかない」と口にした。先輩の信頼を意気に感じ、吹っ切れた16歳。「高校1年で今までなかった経験ができたのは、大きな収穫になった」。怪物はまだまだ伸び盛りだ。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)








