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選手権得点王の尚志FW染野唯月、“衝撃ハット”でプレミアデビュー「良過ぎる開幕戦」

 やはり、ホンモノだ。昨年度の第97回全国高校サッカー選手権で活躍をした尚志高校のFW染野唯月(3年)が、高校年代最高峰の舞台でいきなりハットトリックを決めた。高円宮杯U-18サッカーリーグのプレミアリーグが6日に開幕し、EASTでは、8年ぶりの参加となった尚志高校が3-0で柏レイソルU-18を破って白星スタートを切った。

衝撃のハットトリックを決めた尚志FW染野【写真:平野貴也】
衝撃のハットトリックを決めた尚志FW染野【写真:平野貴也】

高円宮杯U-18プレミアリーグ開幕戦、柏U-18からハットトリックに笑顔

 やはり、ホンモノだ。昨年度の第97回全国高校サッカー選手権で活躍をした尚志高校のFW染野唯月(3年)が、高校年代最高峰の舞台でいきなりハットトリックを決めた。高円宮杯U-18サッカーリーグのプレミアリーグが6日に開幕し、EASTでは、8年ぶりの参加となった尚志高校が3-0で柏レイソルU-18を破って白星スタートを切った。

 得点のすべてが、エースFW染野によるもの。前半25分、右足で直接FKをたたき込んだ先制点だけでも見応えがあったが、活躍はそれだけに留まらなかった。相手の反撃を受けて苦しくなった後半34分に滞空時間の長いヘディングシュートで決めてチームを救うと、後半40分にも目の前に相手がいる状況から意表を突くシュートを決め、ハットトリック(1試合3得点)を達成した。試合後、染野は「自分としては、良過ぎる開幕戦。ハットトリックをできるとは思っていなかったけど、自分が点を取ってやろうという気持ちは、誰よりも強いと思っていた。その中で点を決められて良かった」と爽やかな笑顔を見せた。

 尚志高は、福島県代表として出場した昨年度の全国高校サッカー選手権でベスト4入り。染野は、青森山田高校にPK戦で敗れた準決勝でも3点を奪うなど活躍を見せ、得点王に輝いた。最高学年になる今季の初戦、仲村監督は試合前に「格の違いを見せて来い」と声をかけたが、満点の回答でチームに勝利をもたらした。中学時代に中盤でプレーしていた染野は、高校に入ってからストライカーに転向。身体能力と技術力を点取り屋として発揮するプレーを会得してきた。

 今季の開幕戦で決めた3点について、染野は「自分の持ち味は、ワンタッチシュートやドリブルシュートなど色々なパターンを持っていること。3点すべてが違うパターンだったのは良かったと思う」と手ごたえを示した。特に、仲村監督が評価したのは2点目のヘディングだった。得点の前段階として、前線で攻撃の起点を作り、なおかつゴール前に入り込んでフィニッシュを狙う2役をこなした上での得点だったからだ。

 シュート5本で価値の高い3得点を決めた染野は、世代トップクラスの力を持っていることをあらためて証明することになった。今後は、日本高校選抜の活動に参加するため、第2、3節は、出場できないが「高校選抜は昨年度に(国際大会を)優勝しているので、今年も絶対に優勝したい。世代別日本代表も一度選ばれていないので、結果を残して2回目、3回目と呼ばれるように狙っていきたい。選抜や代表で学んだものをチームに還元したい」と、すべての活動を成長につなげる気概を示した。「高校選手権得点王」の看板に負けないプレーが楽しみだ。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)

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