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「今までにない800mの選手になれる」 大学3年で初の日本一、東秀太を広島経済大に導いた言葉

東京での世界陸上出場へ「最低でも日本記録が必要」

 学業も疎かにできない。大学では心理学のゼミで主体的に発言し、経営学の履修にも取り組んだ。時間管理を大切にしながら、文武両道を実現させていく。すると苦笑いを浮かべながら「学業も両立しなければいけないのが大学生。自分は走ることが得意なので、好きなものはあとに取っておくという感覚で、まずは決して得意ではない勉強を片付けて、その先に大好きな陸上が待っていると思っています。好きなもののためなら頑張れますから。食事でもとりあえず野菜を食べて、好きなメインディッシュはあとから食べるタイプです」と性格が垣間見えるエピソードを披露してくれた。

 大学3年時に初めて日本一に輝き、世界との距離がリアルになりつつある。以前は憧れだった五輪も、決して夢舞台ではない。

「今年は東京で世界陸上があるので、まずはその大会に出場するのが目標。そのためには、最低でも日本記録が必要になってくる。その後は2028年のロス五輪を目指していきます。昔は自分が五輪に出場するなんて夢のまた夢でしたが、大学日本一になったことで決して夢物語ではなくなりました。憧れであると同時に、自分もその舞台に立ちたいという強い意志が芽生えています。自分に足りないのは、貪欲さ。これからは何事にも貪欲にやっていきます。誰よりも練習して、誰よりも私生活を整えて、誰よりも速くなりたい。そして母親がつけてくれた東秀太という名前を、もっと有名にしたいです」

 その名が日本、いや世界に轟く日もそう遠くないはず。さらなる飛躍を誓い、大学ラストイヤーに臨む。

(藤井雅彦 / Masahiko Fujii)

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