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「今までにない800mの選手になれる」 大学3年で初の日本一、東秀太を広島経済大に導いた言葉

一般社団法人大学スポーツ協会(UNIVAS)が、3月3日に都内で開催した「UNIVAS AWARDS 2024-25」。大学スポーツの発展に貢献した学生アスリートやスポーツに関わる学生、指導者、団体が全12部門で表彰された。学業との両立を図りながら競技面で優れた成績を収めた男子学生アスリートに贈られる「マン・オブ・ザ・イヤー」優秀賞8人のうちの1人に選出されたのが、広島経済大学陸上競技部の東秀太(3年)だ。

マン・オブ・ザ・イヤー優秀賞を受賞した東秀太(後列中央)。プレゼンターを務めた柔道のウルフ・アロン(後列右端)からメダルと賞状を受け取った【写真:大学スポーツ協会提供】
マン・オブ・ザ・イヤー優秀賞を受賞した東秀太(後列中央)。プレゼンターを務めた柔道のウルフ・アロン(後列右端)からメダルと賞状を受け取った【写真:大学スポーツ協会提供】

「UNIVAS AWARDS 2024-25」でマン・オブ・ザ・イヤー優秀賞を受賞

 一般社団法人大学スポーツ協会(UNIVAS)が、3月3日に都内で開催した「UNIVAS AWARDS 2024-25」。大学スポーツの発展に貢献した学生アスリートやスポーツに関わる学生、指導者、団体が全12部門で表彰された。学業との両立を図りながら競技面で優れた成績を収めた男子学生アスリートに贈られる「マン・オブ・ザ・イヤー」優秀賞8人のうちの1人に選出されたのが、広島経済大学陸上競技部の東秀太(3年)だ。

 中距離を主戦場とする東は今年度、800メートルと1500メートルでそれぞれ自身初となる日本一を経験。大学陸上界のトップランナーへと飛躍した充実の1年を振り返りながら、恩師との出会いや大学生活、陸上競技選手としての目標など胸の内を明かした。(取材・文=藤井 雅彦)

 ◇ ◇ ◇

「最優秀賞を狙っていたんですけどね」

 UNIVAS AWARDS 2024-25を終えたばかりの東秀太が、ポツリと呟いた。

 大学3年にして、昨年6月の日本学生陸上競技個人選手権の男子1500メートルで優勝すると、同9月の日本学生陸上競技対校選手権(日本インカレ)男子800メートルを大会新記録となる1分46秒83の好タイムで制した。こうした成績に加えて、学業さらには地域住民や高校生との交流に積極的に取り組む姿勢が評価され、UNIVAS AWARDSのマン・オブ・ザ・イヤー部門で優秀賞を受賞。だが最優秀賞には惜しくも手が届かず、ほんの少しだけ悔しさをにじませた。

「会場にはたくさんの方がいて、同じようにスポーツをやっている方がほとんどでした。ともに汗を流して努力している人がこうして集まる機会はほとんどないので刺激になりましたし、優秀賞を受賞できたのはとても光栄で、素直に嬉しかったです。できれば最優秀賞が良かったのですが、それをモチベーションにして頑張っていきたい」

 視線の先には、1年後の大団円が明確に見えている。

 走りに目覚めたのは小学4年生。50メートル走で誰よりも速いタイムを記録し、運動会のリレーではアンカーを務めた。「『もしかしたら自分は足が速いのかな?』と思ったきっかけです。でも運動会で少し目立っていた程度で、地域の大会に出場すると上には上がいました」と語る幼少期が、陸上にのめり込む原風景だ。

 6年生になり、市の駅伝大会で活躍する。中学進学後に陸上部への入部を決意した瞬間だが、当時は短距離に惹かれていた。競技選択というターニングポイントでの決め手は、「長距離のほうに友だちがたくさんいたから」というシンプルなものだった。

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