桜丘の世代NO.1シューター富永啓生、圧巻の39得点で4強貢献も…「確率が悪過ぎる」
福岡第一のエースキラー古橋との対戦へ
何しろ攻撃の鬼だ。江崎監督は「あの子は、早く、いつもボールを持って攻めたいというのが本能。(相手の攻撃の)24秒間を、ボールを持たずにいることが辛い、待っていられない」と富永の性格を評した。
富永は昨年のインターハイに出場したがベスト16で敗退。最後のウインターカップでようやくメインコートに立ち、ようやく晴れ舞台を得た。「たくさんのお客さんがいて嬉しくて、興奮した。準決勝は、気持ちで負けずにアグレッシブにドライブやシュートを仕掛けたい。3ポイントばかりになると相手が守りやすくなるので、3ポイント、ドライブと(織り交ぜて)仕掛けることが大事だと思う」とさらなる活躍を誓った。
28日の準決勝では、破竹の勢いで勝ち上がっている福岡第一(福岡)と対戦する。福岡第一は、井手口孝監督が「同世代ならアジアレベルなら、どこにも負けない」と自負するディフェンスが武器のチーム。富永には、エースキラーの古橋正義(3年)がマークに付くことが予想される。
練習試合で対戦経験がある古橋は「ちょっと苦労する……相手。これで守れるだろうと思っていたレベルより、オフェンスが上手過ぎて何回もやられた。こんなに上手い奴がいるんだと思った。ベタベタに付いてもスクリーンでかわされたし、ファウルをもらいながらでも決められるので、気持ちを折られそうになる。でも、自分がどれだけ抑えられるか。自覚を持ってやりたい。それに、1人では守り切れないけど、周りにもフォローしてもらいながらチームディフェンスで守りたい」と警戒心を強めていた。富永の得点力が、鉄壁の福岡第一を打ち破るのか。それとも福岡第一が、富永さえも止めてしまうのか。要注目だ。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)