東海大相模・原俊介監督が明かす“涙の裏側” 自身初の甲子園決めついに満面の笑み「演技といえど…」
第106回全国高校野球選手権の神奈川大会は24日、横浜スタジアムで決勝を行い、東海大相模が6-4で横浜に逆転勝ち。2019年以来、5年ぶり12回目となる夏の甲子園出場を決めた。自身もOBで、2021年秋に就任した原俊介監督にとっては、3年目の世代でつかんだ自身初の甲子園出場だ。23日の準決勝では勝って涙を流したものの、この日の胴上げでは満面の笑み。時には“ウソ泣き”することもあるという演技派の一面で、選手を後押ししてきた。
第106回全国高校野球選手権・神奈川大会
第106回全国高校野球選手権の神奈川大会は24日、横浜スタジアムで決勝を行い、東海大相模が6-4で横浜に逆転勝ち。2019年以来、5年ぶり12回目となる夏の甲子園出場を決めた。自身もOBで、2021年秋に就任した原俊介監督にとっては、3年目の世代でつかんだ自身初の甲子園出場だ。23日の準決勝では勝って涙を流したものの、この日の胴上げでは満面の笑み。時には“ウソ泣き”することもあるという演技派の一面で、選手を後押ししてきた。
1回、2回……。原監督は選手たちの手で5回胴上げされたものの、巨体は思うように宙を舞わなかった。大会前に6キロやせたというが、大会中に戻ってしまったという。さらに3回の“おかわり”を経て、ようやく終了。「重くて持ち上がるかなと……」という心配が的中する一方で「そっから見る景色はね、生徒の笑顔と、応援してくれたみんなと、なんかもう、味わったことのない景色でした」。まさに夢見心地だった。
神奈川の高校野球を代表する黄金カードが決勝で実現したとあり、横浜スタジアムのスタンドは上段のウイング席までファンで埋まった。その中で東海大相模は苦しい戦いを強いられる。初回に横浜の「3番・捕手」の椎木卿五(3年)の適時二塁打で先制され、3回にも椎木の右越えソロで0-2とリードを広げられた。一度は追いついたものの2-4と劣勢で、8回の攻撃を迎えた。
ここで打線が驚異のつながりを見せる。「1番・右翼」の三浦誠登(2年)が中前に2点適時打を運び同点とすると、さらに1死満塁から「3番・左翼」の中村龍之介内野手(2年)が左中間を破る二塁打を放ち2者が生還。この回5安打を集め4点を奪い6-4とすると、9回の横浜の攻撃をしのぎ、悲願の甲子園行きを決めた。