「これが私学か」圧倒された夏から1年 県立唯一の神奈川16強、市ケ尾ナインが負けても感じた“成長”
第106回全国高校野球選手権の神奈川大会は18日、川崎市の等々力球場などで5回戦を行い、県立校で唯一16強まで勝ち進んでいた市ケ尾が日大藤沢に1-3で敗れ、姿を消した。同じ5回戦で、慶応に7回コールド敗戦を喫した昨年超えを目指した夏。目標は達成できなかったが、指揮官とナインが試合後に口にした言葉は昨夏とは正反対のものだった。
第106回全国高校野球選手権・神奈川大会
第106回全国高校野球選手権の神奈川大会は18日、川崎市の等々力球場などで5回戦を行い、県立校で唯一16強まで勝ち進んでいた市ケ尾が日大藤沢に1-3で敗れ、姿を消した。同じ5回戦で、慶応に7回コールド敗戦を喫した昨年超えを目指した夏。目標は達成できなかったが、指揮官とナインが試合後に口にした言葉は昨夏とは正反対のものだった。
粘り強く食らいつくも、あと一歩届かなかった。市ケ尾は0-3で迎えた7回、1死から「6番・二塁」の高清水晃太(3年)が右前打で口火を切り、3連打で初得点を奪った。さらに8回無死からは「1番・遊撃」の杉山英志朗主将(3年)が中前打で出塁したが、得点につなげられず。9回は三者凡退に終わり、スタンドの大声援を受けて戦った市ケ尾ナインの夏が終わった。
昨夏は、全国制覇を果たした慶応に5回戦で1-8の7回コールド負け。菅澤悠監督は「やり切って、代が終わる寂しさがあった」と1年前を振り返る。それがこの日は「悔しさしかない。本当に勝負できるところまできていた」。試合後に芽生えた感情は全く違った。
個性豊かな3年生が中心となった今年のチーム。杉山主将は「なかなかまとまり切らないチームだった」と振り返るが、様々な出来事を乗り越えて強くなってきた。