「邪念が入った自分を後悔」 慶応・森林監督を救った復活エース、今夏初登板の小宅雅己が好救援
第106回全国高校野球選手権の神奈川大会は17日、サーティーフォー相模原などで4回戦5試合を行い16強が出そろった。昨夏全国制覇した慶応は、16日に降雨のため3回1死で継続試合となっていた横浜商大高戦に4-1で勝利した。勝負のポイントとなったのは、2点リードの7回に背負った2死二、三塁のピンチ。昨夏の甲子園で胴上げ投手となった小宅雅己投手(2年)が、今大会初登板ながら後続を断った。森林貴彦監督が「自分を後悔した」と振り返る場面をエースが救い、さらに上昇気配だ。
第106回全国高校野球選手権・神奈川大会
第106回全国高校野球選手権の神奈川大会は17日、サーティーフォー相模原などで4回戦5試合を行い16強が出そろった。昨夏全国制覇した慶応は、16日に降雨のため3回1死で継続試合となっていた横浜商大高戦に4-1で勝利した。勝負のポイントとなったのは、2点リードの7回に背負った2死二、三塁のピンチ。昨夏の甲子園で胴上げ投手となった小宅雅己投手(2年)が、今大会初登板ながら後続を断った。森林貴彦監督が「自分を後悔した」と振り返る場面をエースが救い、さらに上昇気配だ。
この夏、初登板のエースがチームを救った。
「高校野球って、やっぱりこうなるなと思って。7回を抑えて8、9(回)と思っていたら……。邪念が入った自分を後悔しました」。試合後に森林貴彦監督がこう振り返ったのは、3-1で迎えた7回だ。2番手の吉野栄輝投手(3年)が2死から連打を浴びて二、三塁のピンチを背負った。
「代えないで打たれたら、チームとしても後悔する。ここは投入しどき」という指揮官が迷いなく送り出したのは背番号「1」、エースの小宅だ。「同点くらいまではOKという意識で」という言葉を受けてマウンドへ。横浜商大高の「3番・三塁」の鈴木健治(2年)を3球でカウント1-2と追い込むと、粘られながらも7球目のスライダーで空振り三振に仕留めた。