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絶対女王・京都精華学園の大黒柱が抱くWNBAの夢 堀内桜花、高校最終戦でも輝いた窮地の打開力

バスケットボールの第76回全国高校選手権「Softbank ウインターカップ2023」の女子決勝が28日、東京体育館で行われ、京都精華学園(京都)が岐阜女子(岐阜)に63-59で勝利し、大会2連覇を果たした。2年連続でインターハイとの“夏冬連覇”を達成。今年はU-18日清食品トップリーグも制しており、三冠で有終の美を飾った。主将の堀内桜花(3年・PG)は13得点10リバウンドのダブルダブルでチームを牽引。米女子プロバスケットボール(WNBA)入りを将来の目標にする司令塔は、抜群の打開力で相手に流れを渡さなかった。

決勝でプレーする京都精華学園の堀内桜花(右)【写真提供:日本バスケットボール協会】
決勝でプレーする京都精華学園の堀内桜花(右)【写真提供:日本バスケットボール協会】

ウインターカップ女子決勝

 バスケットボールの第76回全国高校選手権「Softbank ウインターカップ2023」の女子決勝が28日、東京体育館で行われ、京都精華学園(京都)が岐阜女子(岐阜)に63-59で勝利し、大会2連覇を果たした。2年連続でインターハイとの“夏冬連覇”を達成。今年はU-18日清食品トップリーグも制しており、三冠で有終の美を飾った。主将の堀内桜花(3年・PG)は13得点10リバウンドのダブルダブルでチームを牽引。米女子プロバスケットボール(WNBA)入りを将来の目標にする司令塔は、抜群の打開力で相手に流れを渡さなかった。

 会場の空気が完全に相手に傾きかけた場面でも、堀内は冷静だった。第1クォーター(Q)からじわじわとリードを広げた京都精華学園だったが、第3Q中盤には岐阜女子が猛反撃。最大16点あった差は、最終第4Qを迎える時点で2点まで縮まった。53-49で迎えた第4Q残り7分、堀内のターンオーバーから絈野夏海(3年)に3ポイントを許し、ついに1点差に。相手は準々決勝の桜花学園戦でも最大21点差をひっくり返したチームだけあって、大逆転劇への気運が一気に高まった。

 そんな窮地でも、経験豊富な主将は動じなかった。「追い上げられてきて、みんながちょっと焦っていた。ここで流れを向こうに持っていかれるとズルズルいってしまうので、ここは自分がしっかり決め切ろうと思った」。鋭いドライブからのレイアップでアンドワンを獲得。フリースローもきっちり沈めて4点差とし、流れを渡さなかった。

 岐阜女子の安江満夫ヘッドコーチ(HC)も「察知能力が高い」と堀内の打開力に舌を巻く。京都精華学園の司令塔は「リバウンドやルーズボールは気持ちで行ける。誰よりもその部分はしっかりして、プレーでチームを鼓舞しよう」と攻守でチームを牽引。両チーム最多の8アシストを記録しただけでなく、13得点10リバウンドのダブルダブルを達成した。コート上では、キャプテンとして積極的に声をかける姿も目立った。

 1年時から全国の舞台を経験。昨年はインターハイとウインターカップの二冠、最上級生になった今年はトップリーグも加えた三冠達成に大きく貢献し、2年連続で大会ベスト5に選ばれた。国内Wリーグ・シャンソン化粧品にアーリーエントリーしているが、将来の目標は世界だ。

「以前から海外でプレーしたいと思っていた。今年何度か海外に行くことができ、その気持ちも強くなった」。目指すはバスケットボールの本場・米国のWNBAだ。

「自分の持ち味はドライブからのアシスト。ウインターカップの期間中に、フィニッシュをどうするか、先のことを予想することを凄く学ばせてもらった」。高校バスケを最高の形で終えた堀内は、次の舞台でさらなる成長を誓う。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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