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春も秋も勝てなかった鎌倉学園、逆襲の夏へ1勝 北野雄大の決勝打に活きたテーマは「確かに」

第105回全国高校野球選手権・神奈川大会は8日、サーティーフォー保土ヶ谷で1回戦2試合が行われ、鎌倉学園が8-4で横浜商大高に勝利した。秋は県大会初戦で敗退。春は地区予選で敗れて県大会にすら出場できなかった。悔しさをぶつける“逆襲の夏”に向け、チームで「確かに」をテーマに練習に打ち込んだ成果を感じさせた。

7回裏に決勝打を放った北野雄大【写真:中戸川知世】
7回裏に決勝打を放った北野雄大【写真:中戸川知世】

第105回全国高校野球選手権・神奈川大会

 第105回全国高校野球選手権・神奈川大会は8日、サーティーフォー保土ヶ谷で1回戦2試合が行われ、鎌倉学園が8-4で横浜商大高に勝利した。秋は県大会初戦で敗退。春は地区予選で敗れて県大会にすら出場できなかった。悔しさをぶつける“逆襲の夏”に向け、チームで「確かに」をテーマに練習に打ち込んだ成果を感じさせた。

 強豪同士が1回戦でぶつかる注目の一戦。着実な試合運びで鎌倉学園が突破した。決勝打は4-4で迎えた7回2死一塁。北野雄大内野手(3年)が高めの速球を左中間へ。一塁走者が一挙に生還する勝ち越し二塁打だ。北野はベース上でガッツポーズ。「バットを短く持って上から叩くイメージ。スタンドで一緒に戦ってきた仲間の顔が見えて、うれしかった」。ここから3連打で横浜商大高を突き放した。

 センバツ出場2度を誇る古豪。しかし、現チームは秋の県大会で平塚学園に2-9で初戦敗退。春は湘南・西湘地区の予選を勝ち上がれず、県大会にすら出場できなかった。竹内智一監督は「万全の準備はできていたが、勝利には繋がらなかった。僕の責任」とかばったが、選手たちは足りない部分を自覚していた。

“逆襲の夏”に向け、テーマに「確かに」を掲げた。バント、ゴロ捕球、どんな簡単なことでも「確かに」実践する。北野も前の打席まで無安打だったが「結果が出てなくても、焦らず立ち直れた。そこは『確かに』の意識が生きた」と決勝打のシーンに考えが活きたと明かした。

 勝利後、バックスクリーンに正対した選手は鎌倉学園の伝統「全力校歌」を披露。腰を反らせて、思い切り声を響かせた。次戦は11日の座間戦(大和スタジアム)。今まで歌えなかった分、この夏は声が枯れるまで何度でも歌う準備はできている。

(THE ANSWER編集部・横田 美咲 / Misa Yokota)

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