元バレー女子代表の竹下さんが強豪バレー部指導 部員も基礎の大切さ痛感
バレーボール女子の元日本代表セッターで主将も務めた竹下佳江さんが、昨年度、高校女子バレーで2冠に輝いた全国屈指の強豪チームにエールを送った。
全校生徒の前でトークショーも、「考えることから逃げないこと」
バレーボール女子の元日本代表セッターで主将も務めた竹下佳江さんが、昨年度、高校女子バレーで2冠に輝いた全国屈指の強豪チームにエールを送った。大塚製薬株式会社が実施する「ポカリスエット エールと、ともに。 ブカツ応援キャラバン」の一環で、長崎県佐世保市の九州文化学園高等学校を訪れ、トークショーと女子バレーボール部に直接指導を行った。
トークショーでは、2012年ロンドン五輪で銅メダルを獲得するなどした自身のキャリアを振り返った。
約900人の全校生徒が耳を傾けたトークショーでは、2012年ロンドン五輪で銅メダルを獲得するなどした自身のキャリアを振り返った。「バレーボール部の人たち以外も、色々な道でたくさん悩むことが多いと思います。その先に目指すものが見えてくるので、そこに行く過程を大事にしてほしいです。答えを求めるだけではなくて、考えることから逃げないことです。そして目標設定を高く持つことで、しっかり歩いていけます」とエールを送った。
また質疑応答のコーナーでは、夫であるプロ野球・広島東洋カープの江草仁貴投手との馴れ初めを質問する男子生徒も。思わず竹下さんも笑みをこぼすなど、和やかなムードの中で生徒と交流した。
その後、女子バレーボール部への直接指導は約1時間半にわたって行われた。特にチェックした部分はオーバーハンドパス、レシーブする際のポジショニングや体の使い方だった。「手や腕を使うだけでなく、地面の力を使って下半身の力も上手く使えるようになってほしい」とアドバイス。基礎的な技術をはじめ、一つ一つのプレーの質を向上させようと、部員たちと積極的にコミュニケーションを取り続けた。
熱心な指導に主将を務める末次史(3年)は「基本的な部分が改めてものすごく大事なんだなということを教えていただきました。とても貴重でいい機会でした」と嬉しそうに話した。
19年連続30回目となる春高バレー長崎県代表の座をつかんだチームは、来年1月4日開幕の同大会に向けて全国制覇を目標に掲げている。竹下さんは解説者として同大会を訪れる予定ということもあり、「また春高で会いましょう!」と再会を楽しみにしていた。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer