15年ぶり日本一の駒澤大、鳥栖内定FW荒木がMVP 来季Jリーグ参戦「運動量で戦う」
駒澤大からは4人が来季Jリーグ内定
そして後半28分、駒澤大に決勝点が生まれる。桧山が蹴った左からのアーリークロスに合わせようとした土信田、宮崎が、相手にマークされてボールに触れなかったが、ファーサイドまで抜けてきたボールを途中出場のMF島崎翔輝(4年/国際学院高出身)がプッシュ。「自分は決勝まで貢献できていなかった。得点の場面は、クロスに対して何人か前にいたけど、こぼれてくるのを予測していた」とツインタワーを囮に使い、勝敗を分ける決勝点を叩き込んだ。
互いに攻撃面で持ち味を生かした打ち合いを制したのは駒澤大だった。決勝戦で2アシストの荒木は、大会MVPを受賞。「MVPは、みんなのおかげで取れた。みんながMVP。決勝では点を取れなかったけど、仲間のゴールは自分のことのように嬉しい。プレーに悔いはない。来季(加入先の)鳥栖でも自分のプレースタイルは変わらず、運動量で戦う。(相手の)裏に抜けて、セカンドボールも拾う。4年間で学んだことは一生忘れず、来年も頑張りたい」と駒澤スタイルをJリーグの舞台へ持ち込む気概を示した。
駒澤大は、荒木、宮崎、土信田の3トップとMF江崎巧朗(4年/ルーテル学院高出身=ロアッソ熊本内定)の4人がJクラブに内定済み。大学日本一でつかんだ自信を携え、プロの世界に挑む。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)