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前橋育英、“5度目の正直”で悲願達成 プレミア初昇格に主将DF「歴史に名を刻めた」

高校年代の最高峰「高円宮杯JFAU-18サッカープレミアリーグ」の来季参入チームを決めるプレーオフの2回戦が12日に行われ、エディオンスタジアム広島の第2試合では前橋育英高校(プリンスリーグ関東2位/群馬)が、2-0でV・ファーレン長崎U-18(プリンスリーグ九州1位/長崎)を破り、初のプレミア昇格を決めた。前橋育英は、プレミア参入戦に5度目の出場。ついに悲願を達成し、山田耕介監督は「今日は、内容がどうこうじゃないから。ここでまた負けたら、周りの人にダメだねって言われちゃいますからね。ホッとしましたよ」と、これまで何度も泣かされた鬼門突破に成功し、安堵の表情を浮かべた。

5度目の挑戦で初のプレミア昇格を決めた前橋育英高校【写真:平野貴也】
5度目の挑戦で初のプレミア昇格を決めた前橋育英高校【写真:平野貴也】

長崎U-18に2-0勝利、5度目の挑戦でプレミア参入戦を突破

 高校年代の最高峰「高円宮杯JFAU-18サッカープレミアリーグ」の来季参入チームを決めるプレーオフの2回戦が12日に行われ、エディオンスタジアム広島の第2試合では前橋育英高校(プリンスリーグ関東2位/群馬)が、2-0でV・ファーレン長崎U-18(プリンスリーグ九州1位/長崎)を破り、初のプレミア昇格を決めた。前橋育英は、プレミア参入戦に5度目の出場。ついに悲願を達成し、山田耕介監督は「今日は、内容がどうこうじゃないから。ここでまた負けたら、周りの人にダメだねって言われちゃいますからね。ホッとしましたよ」と、これまで何度も泣かされた鬼門突破に成功し、安堵の表情を浮かべた。

 序盤から中盤を制し、サイド攻撃が機能。良いリズムのうちに、左クロスからゴール前の混戦を生み出し、前半26分にFW渡辺亮平(3年)が右足シュートを決めて先制。時折、長崎U-18のカウンターアタックを受けながらも優位性は保持し、前半終了間際に今度は右サイドからの攻撃で渡辺が意表を突くシュートを決めて2点差とした。後半も試合のペースは変わらず、追加点こそ奪えなかったが危なげなく勝利をものにした。

 前橋育英には、来季から長崎のトップチームに加入するMF笠柳翼、ザスパクサツ群馬に加入するDF岡本一真と2人のプロ内定選手がいるが、岡本は負傷を抱えており、28日に開幕する全国高校サッカー選手権に向けて調整中のため欠場。笠柳は序盤に得意のドリブル突破を見せたが、2日前の1回戦で負傷したため精彩を欠いた。それでもプリンスリーグ関東でチーム得点王の渡辺が2得点を挙げて、きっちりと勝ち切る強さを見せた。

 過去4度の挑戦の歴史は、映像にまとめて選手に見せたという。2013年は関東王者として挑んだが、1回戦で藤枝東高校(静岡)にPK戦で敗退。14年は冬の選手権で準優勝した世代で、後に日本代表となる坂元達裕(セレッソ大阪)や高卒でプロの世界に飛び込んだ鈴木徳真(徳島ヴォルティス)、渡邊凌磨(FC東京)といった戦力を有していたが、2回戦で履正社高校(大阪)に0-2で敗戦。15年は1回戦で敗退して3年連続のプレーオフ敗退。さらに高校選手権を制して日本一となった2017年にも、松田陸(ツエーゲン金沢)、角田涼太朗(横浜F・マリノス)、渡邊泰基(ツエーゲン金沢)、田部井涼(法政大→横浜FC)、飯島陸(法政大→ヴァンフォーレ甲府)、宮崎鴻(駒澤大→栃木SC)といった力のある3年生が揃った代だったが、昇格チーム決定戦でジュビロ磐田U-18にPK戦で敗退した。

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