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桐生第一、大逆転でプレミア初昇格 選手権は県予選敗退も「力があると証明できた」

田野監督「全国でもうちが通用することは表せた」

 苦しくなった帝京長岡は、直後に1本のロングパスでシュートに持ち込むチャンスがあったが相手にGKに阻まれ、後半40分にはMF五十嵐丈一郎(2年)が2度目の警告で退場。勢いの止まらない桐生第一は、後半42分にセンターバックのDF椋野真登(3年)を起点にカウンターを仕掛け、最後は途中出場のFW吉田遥汰(3年)がコントロールシュートをゴール右に決めて逆転。勝利をものにした。

 桐生第一の田野監督は「劇的でしたね。もう、僕らにはこれしかなかったから。1-3でかなり苦しかったけど、全国でもうちが通用することは表せたと思う。(通年リーグがなかった)昔は選手権で終わりだったけど、こういうチャンスをいただき、来季にトップレベルの22試合をゲットしたことは大きい」と激闘を制した選手を称えて喜んだ。

 高校年代の最高峰に初挑戦する来季については、「プレミアのことは、まだ考えたくない。うちは、オール3年生のチームだった。来年、大変だけど……やらないとね」と厳しい戦いを覚悟しなければならない悩みを見せてはいたが、笑顔が止まらなかった。群馬は、前橋育英だけにあらず。来季は、桐生第一の名を高校年代最高峰のリーグに刻み込む。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)

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