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前橋育英、“雪辱”果たし2年ぶり選手権出場 J2長崎内定のMF笠柳「名前を轟かせたい」

第100回全国高校サッカー選手権の群馬県大会は23日に決勝戦が行われ、前橋育英が1-0で桐生第一を破り、2年ぶり24回目の全国出場を決めた。昨年度の県大会3回戦で敗れた相手への雪辱を果たした前橋育英の主将DF桑子流空(3年)は、「嬉しすぎて、ワケが分からず泣いてしまった。昨年の負けから頑張ってきて、先輩たちからも試合前にメッセージをもらった。あの悔しさは、この舞台でしか晴らせない、という思いで戦った」と、今大会に懸けてきた思いを明かした。

全国高校サッカー選手権の群馬県大会で優勝した前橋育英【写真:平野貴也】
全国高校サッカー選手権の群馬県大会で優勝した前橋育英【写真:平野貴也】

高校サッカー選手権、群馬県大会決勝で前橋育英が桐生第一に1-0勝利

 第100回全国高校サッカー選手権の群馬県大会は23日に決勝戦が行われ、前橋育英が1-0で桐生第一を破り、2年ぶり24回目の全国出場を決めた。昨年度の県大会3回戦で敗れた相手への雪辱を果たした前橋育英の主将DF桑子流空(3年)は、「嬉しすぎて、ワケが分からず泣いてしまった。昨年の負けから頑張ってきて、先輩たちからも試合前にメッセージをもらった。あの悔しさは、この舞台でしか晴らせない、という思いで戦った」と、今大会に懸けてきた思いを明かした。

 試合の立ち上がりは、互いに背後を狙った素早い攻撃の応酬だった。前半6分に前橋育英のMF小池直矢(2年)がボレーシュートを放てば、1分後には桐生第一の左FW関根大就(3年)がわずかにゴール右へ外れる際どいシュートを打つなど、攻め合った。そこから先にボール保持を始めたのは、桐生第一だったが、前半の給水タイムが明けると、少しずつ前橋育英のペースに移っていく。左DF岩立祥汰(3年)が攻撃参加からゴール前にパスを供給し、チャンスが増えていった。前橋育英の山田耕介監督は「サイドの守備が機能し始めて、相手が困ってきた。そこからボランチを使って攻撃を展開できるようになり、リズムが良くなった」と振り返った。

 そして後半に入ると、ほどなく前橋育英がチャンスをモノにする。後半13分、来季からJ2リーグのV・ファーレン長崎に加入するMF笠柳翼(3年)が左サイドでパスを受け、得意のドリブルを仕掛けると見せかけて、ゴール中央から右に流れたFW守屋練太郎(3年)の動きに合わせてスルーパス。守屋は、ボールコントロールから右足を振り抜いてファーサイドへシュート。勢いあまって前転した守屋は、ボールがネットを揺らしたことを確認すると、仲間が応援するスタンドに向かって一直線に走り、右腕を上げて喜んだ。

 守屋は、それまでは足下にパスを呼び込むタイプだったが、3年生になってMFからFWに転向すると同時に、オフ・ザ・ボールの動きでスペースにパスを呼び込むプレーを強化。「今は動き出しの質が自分の良いところ。シュートは狙い通り」と手応えを話した。前半は、中盤でプレーしていた昨季までの動きで、足下にボールが入ってからのドリブルで相手に脅威を与えていたが、最終学年の1年間で磨いてきた武器が、大舞台で輝いた。前半の仕掛けも「シュートを増やしたかった」と明確な意図を持ってチャレンジ。4本のシュートを打って1得点という結果だったが、「1本でも入って良かった」と笑顔を見せた。

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