湘南内定のエース鈴木が技あり決勝弾! 阪南大高、夏冬連続の全国出場へ“あと2つ”
阪南大高の濱田監督はチーム内競争を促す
勝ったが、より多くの得点機があっただけに、阪南大高のエース鈴木は「それまでのプレーが全然ダメだったけど、あの時は落ち着けたのでシュートも入ったと思う。前半からもっと落ち着いてやれば、ゴールは早く生まれたのでは。チームとして前に行く姿勢を意識していたけど、その中で自分のプレーを失ったのは反省」と課題を挙げた。鈴木と2トップの一角を担い、鋭い抜け出しと推進力のあるドリブルで多くのチャンスを作り出したFW石川も、「チャンスはいっぱいあったのに、決め切れずにチームを苦しめてしまった。上手く抜け出せた場面はあったけど、シュートを決め切らないと意味がない」と反省しきりだった。
今後は、エースの鈴木が激しくマークされる展開も予想される。阪南大高の濱田監督は「誰か1人に頼るチームは作らない。鈴木が抑えられる試合も出てくると思うし、その時は誰がヒーローになるのか。誰が出ようが戦える、戦う意思を表明している選手を使っているので、また(起用選手も)代わると思う。それは、こっち(指導陣)が変えるのではなく、俺の方ができるというアピールをする選手をしっかり見ていきたいと思う」と、次戦に向けてもチーム内競争を促した。
阪南大高は、夏のインターハイで全国ベスト16。それ以上の成績を狙うためにも激戦の大阪を勝ち抜かねばならない。エースの鈴木は「チームの最後の大会。一つ一つ勝って、全国に出て夏の借りを返すという目標がある。前線は、良い選手が出てきているので、自分ももっと責任を持って戦わないといけない」と気を引き締めた。7日に行われる準決勝では、大阪産業大学附属と対戦する。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)