藤枝順心、1年生ラッキーガールの長距離砲で決勝進出「風で良い所に飛んでくれた」
22日の決勝は神村学園戦、窓岩主将はタイトル奪取を誓う
ただ、得点自体は、試合を優位に進める上で大きな先制点だった。勢いに乗った藤枝順心は、前半16分に斉藤花菜(3年)のクロスにFW高岡澪(1年)が飛び込むが合わせきれず。前半26分には左MF山田歩美(2年)の左足ミドルシュート、前半29分に山田のクロスから高岡のスライディングシュート、前半31分に斉藤のミドルシュートと立て続けにチャンスを迎えた。後半も26分に斉藤のクロスからMF浅田幸子(2年)の強烈なミドルシュートにつなげ、追加点は奪えなかったが、終盤まで効果的な攻撃を見せていた。
一方、主力の半数が下級生の帝京長岡は、サイドに起点を作ってコンビネーションによる打開を目指していたが、相手を引き付けてからパスで崩すつもりが、次第に相手に寄られてボールを奪われるという形になって攻撃が機能せず、押し込まれた。松野智樹監督は「戦う上での心持ちで、相手に負けてしまっていた。来させているのか、来られているのか。その部分ですね。次に戦う前の段階で、自信を持っていれば、同じ状況、展開、同じプレッシャーでも自分たちのスタイルでやれると思う」と敗戦を糧とした成長に期待をかけた。
試合は、1-0のままスコアが動かず勝敗が決した。勝った藤枝順心は、22日の決勝戦で神村学園(鹿児島)と対戦する。福井丸岡RUCK出身の主将、MF窓岩日菜(3年)は「丸岡RUCKの仲間も応援してくれている。結果で恩返しをしたい」とタイトル奪取を誓った。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)