神村学園、自慢の攻撃が沈黙 4強ならずで見つけた課題「個で打開できる力が必要」
冬の選手権へ向けて「対応されても破っていける攻撃力を身につけないと」
神村学園は、ワンボランチの布陣に戻して、相手が守備を固めている中央での勝負に移行。3戦連続得点中だったMF大迫やエースFW福田にパスをつないだが、苦し紛れのプレーは相手の予測の範囲。FW福田は「狙われている中でもボールを収めたり、攻撃の起点になれるようになりたい。個で打開する力が必要。相手の選手に挟まれることが多かったので、ファーストタッチで少しでもずらしたいと思っていたけど、ボールを失う回数も多かった。良い経験になりました」とうまく守られたことを認めつつ、打開力の向上を誓った。
後半14分には、ロングパスで相手に競り勝った福田が1点を返したが、反撃もここまで。試合は1-3で終わり、神村学園の夏の挑戦は、終わりを告げた。それでも、米子北の守備を破れなかったことが、さらなる攻撃力のアップにつながる。
主将の抜水は「対応されても破っていける攻撃力を身につけないといけない。負けてしまいましたけど、冬(全国高校選手権)もある。こういうチームにも圧倒して勝てるチームになっていかないといけない。自分ももっと攻撃に関わって、攻撃的SBとしてチームの攻撃にアクセントをつけられるようになりたい」と巻き返しを誓った。得点を決めた大迫も「この試合では、課題しか見つからなかったので、またイチから練習して、選手権に向けて取り組んでいきたい」と前を向いた。夏の貴重な経験を持ち帰り、冬の選手権へと再スタートを切る。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)