岐阜各務野が25度目V、決勝行われずも2年ぶり舞台に感謝「当たり前が当たり前じゃない」
最終目標は3冠「まだここがスタートだと思っています」
2年ぶりのインターハイ。本音を言えば「今からでも(決勝の)試合がしたい」。石動と決着をつけられなかったことに不完全燃焼な気持ちもある。それでも山藏はこの舞台に立てたことに感謝した。
「最初にここに来たとき、インターハイが2年ぶりだったので、『インターハイに来たんだ』って胸がいっぱいになってしまって。インターハイって、高校生しか経験ができないので、ここに来られたこと、大会が開催されたことに感動しました。去年は大会ができなくて、当たり前のことが当たり前じゃないと気づかされた一年でした。去年の先輩から今日の朝も『自分たちの分も頑張って』とメッセージをいただいて、去年の悔しさを含めて、今回優勝できたのはよかったです。『先輩たちの応援があったから勝てました』と伝えたいです」と責任感の強いキャプテンはホッとした表情を浮かべた。
表彰式では賞状やカップを手にチームメイトと喜びを分かち合ったが、終わるとすぐに表情を引き締め、次へと視線を向けた。
「最終目標は3冠なので、まだここがスタートだと思っています。次は必ず(石動に)勝ちます。自分たちの目標がはっきりしているので、さらに走って、必ず3冠をつかみたいです」
8年ぶりに得た3冠への挑戦権。秋の国体、そして冬に地元・岐阜で開催される選抜大会を笑顔で終えるために、岐阜各務野イレブンの熱い夏は続く。
(山田 智子 / Tomoko Yamada)