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大阪桐蔭、ルーキーDF尾崎凱琉が殊勲弾 予選出場無しも指揮官は潜在能力に太鼓判

追加点は、3年生DF朝山大輝が努力で磨いた左足

 高校3年間の努力次第で若者は、変化する。例えば、この試合で追加点を挙げた左DF朝山大輝(3年)は、左足でミドルシュートをたたき込んだが、右利き。入学時は右サイドハーフだったが、1年次に左DFへコンバートされたのを機に、朝練習で左足のキックを蹴り込み、左利きの選手にもアドバイスをもらうなど工夫。力まずにミートすることを心がけ、右利きと変わらぬ精度に磨き上げた。

 今では左右のサイドバックをこなす朝山は、大舞台で努力が報われ「追加点がほしいときに、前半のうちに取れて良かった。(やってきた甲斐があり)素直に嬉しいです」と喜んだ。大阪桐蔭は、2人の活躍で初戦を良い形で勝ったが、インターハイは連戦。先制点を挙げた尾崎は「目標は1回戦突破ではなく、全国制覇。ここで満足したら明日やられる。しっかりと切り替えて頑張りたい」と気合いを入れ直していた。

「テクニックはあるが、戦術(理解)がない」とチームを評する永野監督の下で磨かれていく選手たちにとっては、夏に多くの経験を積むことが理想的。勝ちながら学び、ポテンシャルを伸ばせるか。翌16日の2回戦では、関西学院(兵庫)と対戦する。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)

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